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2011年、大惑星の動きとマンデーン

 2011年前半、木星、天王星が牡羊座宮で合(コンジャンクション)。天王星、木星の合(コンジャンクション)は、約14年ごとに生じます。世の中が新たに変わろうとする運勢周期にあたります。それまでの技術が、いきなり前時代的なものになってしまうような躍進が起こる配置なのです。
 といっても、正確には木星、天王星の合(コンジャンクション)は、2010年、魚座宮で生じており、その影響が2011年も引き続くと見るべきでしょう。木星と天王星の合(コンジャンクション)は好景気を伴う、という見方もありますが、今回は曖昧です。
 なぜなら、土星、天王星の衝(オポジション)が生じているため。この衝(オポジション)は、すでに2010年、魚座宮の天王星と乙女座宮の土星から生じており、その配置がそのまま牡羊座宮と天秤座宮に移動したものですが、土星が天秤座宮にある2012年秋ぐらいまで、長く緩く継続します。そしてこれは、ほぼ45年周期で訪れる世界的な大不況の運勢周期と連動すると考えられるのです。
 かつて1965年の土星天王星衝(オポジション)は、土星が魚座宮、天王星が乙女座宮で生じました。日本では物価高騰、そして赤字国債発行。その後、土星は牡羊座宮へ、天王星は天秤座宮へと移動し、衝(オポジション)は継続。が、しかし、1969年後半には、この配置は解消しています。この時に比べると、今回の土星天王星衝(オポジション)は、影響が長期間に及ぶのです。
 幸運の星とされる木星ですが、こうした厳しい星の配置に木星が絡む場合は、その影響が拡大化、対策が甘い、などの弊害を引き起こすこともあるのです。
 
 といっても、2011年の木星は動きが速く、後半には木星は牡牛座宮へと移動します。天王星の合(コンジャンクション)、土星の衝(オポジション)は解消。牡牛座宮の木星に対し、特に大きな影響のある惑星配置は生じません。

木星…
 木星は2011年1/21まで魚座宮を運行。そして1/22から牡羊座宮へ。そして6/4には、なんと牡牛座宮へ、さっさと進んでいきます。2011年の木星は、動きが速い。8月から12月までの木星逆行は牡牛座宮1旬(デカン)で生じますが、もう牡羊座宮へは戻りません。

土星…
 2010年から本格的に天秤座宮へと入った土星。2011年1月下旬から天秤座宮のまんなか付近、第2旬(デカン)で逆行。6月になってようやく順行、そして10月に天秤座宮3旬(デカン)へと進みます。土星は2012年10月までかかって、天秤座宮を運行していきます。

天王星…
 魚座宮と牡羊座宮の間を往復していた天王星は、2011年3月半ばになってから、本格的に牡羊座宮へと進んでいきます。そして、2018年までずっと牡羊座宮を運行します。天王星は約7年間かかってひとつの星座宮を運行するのです。 (2018年、いったん牡牛座宮に入った天王星は、その後また牡羊座宮に戻ってきますから、本当に牡牛座宮に進んでいくのは2019年になってからです。)

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