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占星イベント2017

星の動きとマンデーン

春分図から占う2017年マンデーン

 占星術においてマンデーン(社会現象)を占うには春分図が必須です。12サインの起点である春分点を太陽が通過する瞬間に作成されたチャート、春分図。春分の瞬間の惑星の配置は地上の全世界共通ですが、しかし、各国家の首都における上昇度数は、各々、異なります。
 
 さて、日本(Toyo)における2017年春分図の特徴的な配置として、まず、上昇が天秤であること。天秤は一説には日本を象徴する星座宮とされており、国を象徴する星座宮が上昇となる年は景気が良くなるというような解釈をする占術家もいます。その説に従うなら、2017年の日本は好景気となるはずなのですが…しかし、この説にはあまり根拠がないように思われます。なぜなら上昇が天秤となれば、牡羊00の太陽は、ほとんどの場合6Hに入ります。太陽が6Hに入るということだけで日本の景気が好調かどうかを判断するのは不可能ではないでしょうか。
 6Hに入る太陽は雇用や社会保障をあらわします。2017年についていえば、天秤の支配星である金星もまた6Hにあり、水星とコンジャンクション(合)。となると、雇用対策の改善には期待できそうですし、雇用が改善されるということは、結果的には景気の上昇に繋がるという見方はあるでしょう。6Hは行政をあらわしますから、公共サービスの利用改善の動きなども考えられるかも知れません。
 
 そして、特徴的なアスペクトとしてあげられるのが、木星と天王星のオポジション(衝)です。木星と天王星によって形成されるアスペクトサイクルは、社会が大きく変化するサイクルに合致しているとされます。前回の木星と天王星のオポジション(衝)2004年に乙女と魚で生じました。それから約13年。
 人々は新たな技術革新を待ち望んでいます。変化が世界を変えてくれることへの期待が高まっています。もちろんこれは世界的な傾向ですが、2017年の日本(Tokyo)における春分図では、上昇に木星、下降に天王星という位置になりますから、その影響が特に強くあらわれるとみるべきでしょう。
 技術革新だけではなく、世の中の仕組みを変えていこうとする動きもまた加速していきます。常識とは、世の中の変遷につれて変わっていくものですが、そういう意味では、常識とされていたものがどんどん通用しなくなっていく、そして新常識が生まれていく、結果、コミュニケーションのトラブルもおこりやすくなるでしょう。
 
 日本の始源図(国家の出生図)を1889年2月11日説(旧憲法)とするなら、始源の天王星は天秤21にあり、それは2017年春分図で天秤20にある木星とコンジャンクション(合)となります。憲法改正についての世論はさらに盛り上がるでしょう。ちなみに筆者は始源として1889年2月11日説をおもに採用していますが、ただし、時間を考慮するのは無理だと思われますので、日の出もしくは正午の惑星位置を使用することにしています。(始源図のプログレスは用いません。トランジットとインセプションのみで占断します。)
 
 もうひとつの特徴は月と土星のコンジャンクション(合)、しかも太陽とスクエア(矩)です。古来であれば不作を意味します。これも世界的な傾向ですが、1889年2月11日における月の位置は、双子27付近ですので、月と土星のコンジャンクション(合)に対し、タイトなオポジション(衝)となります。
 日本(Tokyo)の春分図では月と土星は3Hにあります。3Hは外食産業を意味するのではないかと筆者は考えています。外食産業は、ますます海外からの輸入に頼らざるを得ず、結果的には、輸入によるコストダウンで切り抜けることになるのではないでしょうか。
 
 なお、景気の判断の基準ともいえる木星と土星のアスペクトですが、セクステル(六分)が形成されるのが8/27(21:16 JST)。といっても、木星と天王星とのオポジション(衝)、そして土星と天王星のトライン(三合)のほうが重要であるとも言えそうです。それは、いろいろな意味において技術革新が実現すること(またその実現に人々が期待を持っていること)をあらわしているといえるからです。  


 ただし、占星術において誤解されやすい点について書いておきます。それは、星の配置が地上の運勢を左右しているわけではない、ということです。占星術とは、星の配置によって地上の運勢を読みとる術とされます。ですが、「星の配置によって地上の運勢を読みとる」ことと、「星の配置に地上の運勢が左右される」ことは、まったく異なります。

 地上の動きを知らなければ、天を仰いでも何もわかりません。占星術は、天啓のように天から降ってくるお告げを得る占術ではありませんから。私の師同然であったルル・ラブアさんは、かつて「新聞を読みなさい、経済学を勉強しなさい、世の中を知りなさい、でなければマンデーンはできない」とアドバイスをくださいました。

 天だけを眺めて星を読もうとしても、それは天文学になってしまいます。(まあ、天文学を知ることも必要です。アセンダントがどのような定義で設定されているのかを知らなければ、チャートをどのように読むべきかもわからないわけですから)、しかし、天文学はイコール占星術ではありません。

 また、よく言われることですが、就職を占いたいなら、占星術師などではなく大企業の人事担当者(ただし、多くの応募者と面接したことのある、少なくとも千人単位)に会うことだ、と言われています。これはかなり正しいです。ある目的のためにたくさんの数をこなしているエキスパートには、勘が培われています。それは、エキスパートにしかないある種の訓練のたまものなのです。

 つまり、占星術を知っているだけでは役にはたちません。占星術をちょっと学んだだけで株で勝てるほど、世の中は甘くはありません。流行を当てたいなら、占星術だけではだめです。占星術の前に、地上の豊富な知識が要求される占術であるということです。
 
 星の配置は、それらの知識を元に、世の中においてまだ形にならない流れについて確信を得るために使用する指標のようなものです。マンデーンの根底にある木星と土星のアスペクトサイクルは、コンドラチエフの60年サイクル説と合致しています。世の中の動きには、さまざまなサイクルがありますが、そのサイクルが発生する理由は、たとえば植物や動物の命の長さに起因していることもあれば、黒点周期や気候変動の周期、もしくは人間が遺伝子的にもっているある種の記憶に起因しているというような、さまざまな仮説から成り立っています。これがオカルトなのです。

 オカルトの語源は、天文用語の掩蔽(えんぺい)Occultationです。恒星や惑星を月が隠す現象のことなのですが、これにより月の位置を特定することができます。しかし掩蔽は、ただ覆い隠すという意味にも用いられます。黒い布をかけた箱の中に何が入っているのか。闇の中に隠されているものは、何なのか。その闇とは、集合無意識なのかも知れませんし、地殻変動のようなある種の力学(もしくはその予兆に関して発生するある種の動き)を意味しているのかも知れません。そして、形にあらわされている物事だけがすべてではなく、これから形になる何らかの動きを、形になる前に読みとるのがオカルティストと称される人々なのです。  

 オカルティストは、占い師であるとは限りません、科学者かも知れなしいし、小説家や芸術家、デザイナー、はたまた政治家かもしれません。
 ただし、このオカルト理論には、おおいなる勘違いもたくさん含まれています。まったく整合性のないものを勝手に結びつけてしまう、勘違いというよりも、思い込みの幻想。オカルトの99パーセントはそのようなものです。99の瓦礫の中に埋もれているたった1つの原石。まあそのぐらいの比率かとは思いますが、マンデーンから役立つ何かを、ひとつでも読みとっていただければ幸いです。

秋月さやか

2017マンデーン

2017年の惑星の動きと占星イベント

大惑星の動き

【木星】  木星は2017/10/10まで天秤を運行。
 2016年9月に天秤に入った木星は、2016年12月には天秤3旬(天秤20〜29)に入り、1/1には天秤21。が、2/06に天秤23で逆行開始、3/25には天秤2旬(天秤10〜19)へ戻り、天秤13で逆行終了後、天秤3旬(天秤20〜29)へと入るのが8月下旬。つまり、3月下旬から8月下旬までの約5ヶ月間、天秤2旬(天秤0〜09)にあるということです。
 天秤3旬(天秤20〜29)は8月下旬から10月上旬までの約1ヶ月半ぐらいで通過してしまいます。オーブ(許容範囲)はあるものの、天秤3旬(天秤20〜29)への影響は、2017年後半になってからということでしょう。なお、天秤1旬(天秤00〜09)は、すでに2016年内に通り過ぎています。
 
 木星は約1年間かけてひとつの星座宮を移動していきますが、天秤については、2016/9/09から、2017/10/10まで、1年1ヶ月間の逗留となります。
 
 そして10/10(22:21 JST)、木星は蠍へと移動します。木星の動きは速く、11月下旬には蠍2旬(蠍10〜19)へと進んで行きます。木星が蠍1旬(蠍00〜09)を運行するのは2017年10月から11月にかけてのわずかの間となります。なお、木星が蠍にあるのは、2018/11/08まで。
 
 木星が蠍に入った瞬間のインセプションチャートでそれから1年間の流れを読むことも可能です。ちなみに日本(Tokyo)において作成した木星蠍入りの瞬間のインセプションチャートは、上昇蟹、そして上昇宮の支配星の月は12Hに、6Hの土星とオポジション(衝)。木星は4Hで天王星とオポジション(衝)、月とトライン(三合)の配置。春分図と併せて考えると、やはり食糧(穀物、主食)の問題はありそうです。
 
 木星と天王星のオポジション(衝)は初回が3/03 10:17(JST)、2回目は9/28。
 なお、アスペクト形成のインセプションチャートは、初回で作成するのが通例です。
 
 木星と土星のセクステル(六分)は8/27(21:16 JST)、
 木星と海王星のトライン(三合)は11/11(18:46 JST)、
 木星と冥王星のスクエア(矩)は8/05(3:49 JST) となります。
 
【土星】
 土星は2017/12/20まで射手にあります。土星が射手に入ったのが2015/09/18ですから、射手を運行する期間は約2年3カ月間です。
 
 土星はすでに2016年12月下旬に射手20を通過して射手3旬(射手20〜29)へと入っており、1/1には射手21に居ます。つまり、2017年の土星は射手3旬(射手20〜29)を運行します。オーブ(許容範囲)を考えても、射手1旬(射手00〜09)への影響はないでしょう。
 
 そして2017/12/20 13:50から山羊に移動。2020/12/17までの約3年間、山羊を運行します。
 
 土星と木星のセクステル(六分)は8/27(21:16 JST)、
 土星と天王星のトライン(三合)は初回が5/19(15:16 JST)、2回目が11/11となります。
 
【天王星】
 2017年の天王星は牡羊3旬(牡羊20〜29)を運行します。1/1に牡羊20。その後、9月には牡羊28まで進みますが逆行し、2017年末には牡羊24に居ます。
 2011/03/12から本格的に牡羊に入った天王星ですが、2018/5/16には、牡羊を去ります。約7年間で星座宮を移動していく天王星。
 
 そして2017年、天王星が他の大惑星と形成するアスペクトですが、
 天王星と木星のオポジション(衝)が2回。初回は3/03 10:17(JST)と、2回目は9/28です。
 天王星と土星のトライン(三合)も2回、初回は5/19(15:16 JST)、2回目は11/11となります。
 
【海王星】
 海王星は魚を運行しています。1/1に魚09、魚2旬(魚10〜19)へと入るのが1月中旬。6月に魚14で逆行し、11月に魚11で逆行終了。2017年末には魚11に居ます。
 つまり、2017年の海王星は魚2旬(魚10〜19)を運行します。
 
【冥王星】
 冥王星は山羊を運行しています。1/1に山羊16、4月に山羊19で逆行開始、9月に山羊16で逆行終了、2017年末には山羊18に居ます。
 
 冥王星と木星のスクエア(矩)は8/05(3:49 JST) に形成されます。
 なお、マンデーンへの冥王星の使用はするとしても、個人チャートへの冥王星の使用については、(冥王星は準惑星であるため)、慎重に考慮すべきでしょう。
 

水星、金星、火星の動きと蝕

【水星】
 2017年の水星逆行は、地の星座宮(山羊、牡牛、乙女)と、火の星座宮(射手、牡羊、獅子)の間で生じ、火の星座宮へと移行します。12月の逆行は、射手で生じます。
 内惑星である水星が、太陽と地球との間に回り込むのが、水星逆行の現象です。
 地上からみると、水星がどんどんと太陽の先を進み、太陽から最大に離れ、留となった後、逆行開始。今度は水星が太陽に近づいて行くように見え、逆行開始から11〜12日目ぐらいに、逆行する水星を太陽が追い抜いていきます。その後、11〜12日のちに逆行終了。つまり、約3週間、逆行が続きます。その後は順行となって太陽を追いかける、この繰り返しで、約4ヶ月間に一度の頻度で逆行します。
 
 なお、水星逆行を郵便物の遅延や交通機関の混乱と結びつける解釈をする占術家がいますが、実際にそのようなことは報告されていません。
 
◇山羊から射手への水星逆行
 (2016)12/19に山羊15で逆行開始。12/29逆行中の水星を太陽が追い抜き、射手へ戻り1/07に逆行終了
 
◇牡牛から牡羊への水星逆行
 04/10に牡牛04で逆行開始、4/20逆行中の水星を太陽が追い抜き、牡羊へ戻り、05/04に牡羊24で逆行終了。
 逆行中の水星は、4/28に天王星とコンジャンクション(合)。
 
◇乙女から獅子への水星逆行
 08/13、乙女11で逆行開始。08/27頃、逆行する水星を太陽が追い抜き、09/05に獅子28で逆行終了。
 
◇射手の水星逆行
 12/03に射手29で逆行開始。12/13、射手21で太陽に追い抜かれ、12/23に射手13で逆行終了。
 
【金星】
 2017年には金星逆行が起こります。
 内惑星である金星が、太陽と地球との間に回り込むのが、金星逆行の現象です。
 地上からみると、金星が太陽から最大に離れ、宵の明星となって明るく輝いている頃に逆行開始。そして逆行開始から23日後ぐらいに、逆行する金星を太陽が追い抜いていきます。逆行する金星と太陽とのコンジャンクション(衝)ですが、しかしこれを眺めることはできません。その後、さらに21日ほどのちに逆行終了。つまり、約6週間、40日間ほどの逆行期間となります。これは水星逆行の2倍の長さです。金星逆行は、1年7か月に一度という頻度で起こり、約2年に一度、発生する占星イベントです。
 
 2017年1/03に魚に入った金星は、太陽の先を進んでおり、2/04には牡羊へと入ります。太陽から離れた金星は、西の空に宵の明星として明るく輝いています。
 3/03、牡羊13で逆行開始。03/26には逆行中の金星を太陽が追い抜きます。そして、4/03に魚へ戻り、04/15、魚26で逆行終了。
 その後、順行となった金星は、04/28に牡羊へと進みます。5/19には牡羊13、つまり03/03に逆行を開始した位置にやってきます。そしてようやく6/06に牡羊を去って牡牛へ。魚に入ったのは2017/01/03で、牡羊へ進んで逆行開始し、魚で逆行終了、再び牡羊を抜けるまで、5ヶ月間を要します。
 
 その後、金星は太陽を追いかけながら牡牛、双子、蟹、獅子、乙女、天秤、蠍、射手、山羊へ。7ヵ月間で9つの星座宮を移動します。金星がようやく太陽に追いつくのは、2018/01/10、山羊18においてです。
 
 以下、金星と他惑星において形成される注目すべきアスペクトを記載します。
 
 金星と木星のオポジション(衝)、牡羊13と天秤13にて5/19。
 金星と火星のコンジャンクション(合)、乙女20にて10/07。
 金星と木星のコンジャンクション(合)、蠍20にて11/14。
 金星と土星のコンジャンクション(合)、山羊00にて12/26。
 
【火星】
 火星は、水星や金星のような内惑星ではなく、外惑星です。地球よりも外側の軌道を回っています。火星は順行時であれば、ひとつの星座宮を約1ヶ月半ぐらいで移動していきます。火星逆行の周期は約2年2カ月ごとに生じますが、それは、地球が火星を追い抜くために起こる現象です。火星逆行の期間は、約2ヶ月間ほど続きます。また、逆行期間内には、太陽とのコンジャンクション(衝)が生じます。
 
 しかし2017年には火星逆行は起こらず、火星は順行し、魚から牡羊、牡牛、双子、蟹、獅子、乙女、天秤、蠍。8つの星座宮を移動していきます。
 
 以下、火星と他惑星において形成される注目すべきアスペクトを記載します。
 
 火星と金星の緩いコンジャンクション(合)、牡羊05、ただし金星は牡羊01、2/05。
 火星と天王星のコンジャンクション(合)、牡羊21にて、2/27。
 火星と木星のオポジション(衝)、牡羊22と天秤22にて、2/28。
 火星と土星のオポジション(衝)、双子25と射手25にて、5/29。
 火星と太陽のコンジャンクション(合)、獅子04にて、07/27。
 金星と火星のコンジャンクション(合)、乙女20にて10/07。
 火星と天王星のオポジション(衝)、天秤24、牡羊24にて12/01。
 火星と木星のコンジャンクション(合)、蠍17にて2018/1/07。
 
【蝕】
 2017/05/10、ドラゴンポイントは、獅子⇔水瓶の軸に移動します。ドラゴンポイントは2018/11/06までの約1年半、獅子⇔水瓶を運行しています。
 ドラゴンポイントとは、太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点(架空の感受点)のことで、通常の惑星とは逆向きに運行していく架空の軌道を持っています。ドラゴンポイントは昇交点と降交点の2カ所ありますが、これは、傾きの異なる黄道(太陽の通り道)と白道(月の通り道)の接点です。そしてこのポイントは、1年に19度ずつ移動し、約18年で全天を1周します。従って、ひとつの星座宮にあるのは約1年半です。
 
 ドラゴンポイントの前後18度以内で起こる新月は日蝕に、満月は月蝕となります。太陽がドラゴンポイント近くを運行している期間を「蝕の季節」と呼び、交点が180度の関係性で存在しているため、これはおよそ半年に一度の周期で発生します。
 
 2017年の蝕は、太陽が獅子及び水瓶の前後で起こります。つまり、獅子及び水瓶以外でも起こるわけで、たとえば2017/02/26の日蝕は、太陽が魚にある間に起こります。
 
 月蝕 FullMoon 2017/02/11 09:34 (JST) Leo22Ecl
 日蝕 NewMoon 2017/02/26 23:59(JST)Pis08Ecl
 月蝕 FullMoon 2017/08/08 03:12 (JST) Aqu15Ecl
 日蝕 NewMoon 2017/08/22 03:31(JST) Leo28Ecl

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