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「今年はいつからはじまるのですか?」

 「今年の運勢を占いましょう。」「これから1年間の運勢を占います。」1年間の運勢を占うのが年運です。しかし、その1年間とは、いつからはじまるのでしょうか? 1年間の運勢なんだから、1月1日からなんじゃないの?と思う人も多いかも知れませんね。
 さて、現在は、グレゴリオ暦の1月1日から新しい年がはじまります。しかし、1年のはじまりは、時代によっても文化によっても、さまざまに異なり、変遷してきたものです。
 太古の中国においては冬至が年のはじまりでした。が、中国で太陰太陽暦が広く用いられるようになってからは、立春前後の朔から新年が始まることとなりました。
 ただし、四柱推命や九星など、二十四節気の暦要素を用いる占いでは、立春を新たな年のはじまりとして扱います。
 (太陰太陽暦の新年は朔。でも立春は、朔にはならないかも知れません。立春新年は、月の満ち欠けのサイクルとは別な時の考え方で決められる年の区切りなのです。)
 暦占術ロジックの考え方でいけば、暦の中で年毎に巡る要素から年を占います。四柱推命であれば、年に巡る干支を用います。九星の場合には、年に巡る星。(注・これはもちろん九星で使用する星のことを意味しています。)

 では、西洋占星術はどうなのでしょうか。西洋占星術における年のはじまりは、なんと春分の日なのです。ローマ時代、春分を年の始まりとしていた文化の中で、長らく西洋占星術が発展してきたという事情ゆえでしょう。
 グレゴリオ暦の1月1日は、占星術的にみると、あまり意味はありません。
 春分図はこれからの1年間を展望するための重要な図とされます。もちろん、秋分図、冬至図、夏至図も併用しますし、占術家によっては、他の説を唱える人もいるでしょう。ですが、春分図が重要であることには変わりはありません。
 また、西洋占星術の場合、年運は運行の木星と土星の動きを中心にみることもあります。1年間のうちに、木星、土星が星座宮を移動することもあり、移動した瞬間から運勢は改まると読むのです。
 
 そして、年運にはもうひとつの時の区切り方もあります。それは、個々人の誕生日からの1年間です。誕生時の太陽の位置に運行の太陽が回帰した瞬間の星の配置でそれから1年間の年齢運を占うものをソーラーリターンといいます。私は、該当年における誕生日時の天宮図をリターンとして作成して占います。誕生日からの1年間、それは年齢運としての1年間という単位を意識するものであり、個々人に特有の1年間という区切りになります。
 
 いつから1年間がはじまるのか。それは人それぞれでしょう。しかし、人は時の流れの中で人生を送っているのですから、時の単位を意識しながらスケジュールを考えることは大切です。いずれであっても、1年間、約365日という時の単位の概念がなければ、年運は成立しません。
 同時に、人々は「この1年間は・・・」「これから1年以内ぐらいに・・・」などと年単位でのスケジュールを考えます。日には日にふさわしい運勢。週には週に、月には月に、年には年にふさわしい時の概念と運勢の流れがあります。たとえば、部屋を片付けようと思ったら、1日、あるいは2〜3日あればなんとかなるでしょう。どんなに面倒でも1週間ぐらい。しかし、引越しをしようとしたなら、1日では到底無理です。身の回りの品だけをトランクひとつに詰め込むことができるような暮らし方をしているとしても・・・住民票の移動から何からすべてを考えるなると、これは1週間では無理。1ヶ月間単位のスケジュールを組む必要があります。結婚となったら、さらに時の単位が大きくなってくるはずです。出会ってから3日目に教会で式を挙げたというような話を耳にすることもあるのですが、それはかなり例外的なこと。そして、そうした場合であっても、その後からいろいろと関連の物事をこなさなくてはならず、所要時間という意味では、やはり年運単位のスケジュールになってくるわけです。
 
 1年間という時の単位の中で何をなすべきか。1年という時をどのように使うのか。時の概念と共に、年運を、ぜひ有効に役立ててください。

占術研究家 秋月さやか

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