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占星解説

逆行する星は、通常より意味が弱まるのでしょうか?

「逆行する星があり、そして何らかのアスペクトを取る場合、通常より意味は弱まるのでしょうか。」
 
 逆行する星は意味が弱まる、という解釈をしている解説書もあるかも知れません。しかし、そういうことはないと私は思います。ただ、トランジットのアスペクトが成立する予測がたちにくいのです。たてられますが、面倒でややこしい。予測困難という意味では、はなはだ困ったものです。そして、弱まるというよりも、多少、変化すると考えるべきでしょう。感じ方や、行動パターンが変化することが多いのです。
 
 トランジットの水星の逆行は、通信トラブル、郵便物の遅延、などと解説されている場合もあるのですが、それを裏付けるデータはありません。水星逆行の時期にはウイルス対策ソフトの更新が増えるのかも、などという仮説のもとにチェックしてみたこともありますが、特に実感はなく、地球規模で何かが起こる、ということではないような気がします。
 火星逆行は、古来より、争い事、政治紛争の予兆でした。が・・・こうも頻繁に、世界中でいろいろなことが起こっていると、火星が逆行しようが、しなかろうが、争い事は起こるものだなあ、と思います。人間の愚かさは、星の力を越えてしまっているようですね。
 
 ネイタルの逆行については、それほど重視されていません。特に、大惑星、木星、土星、天王星については、まったく通常の解釈でOKです。が、水星逆行、金星逆行、火星逆行などの場合には、それらが司る意味がストレートにあらわれにくい場合はあるようです。
 たとえば、ネイタルの金星が逆行していると、金星の力が外に発揮されにくいとする見方もあります。愛情欲求が内向するので、自己愛的になったり、芸術的な感性が高まるのです。

 ただし、個々のネイタルの星との星相(アスペクト)がない場合、つまり星相(アスペクト)が成立していなければ、影響はありません。

占術研究家 秋月さやか

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