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占術解説

晩婚って何歳から?

「私は晩婚でしょうか?20代のうちに結婚したいのですが、無理ですか?」 「晩婚ということは、結婚に縁がないということですか?」 「ある占いで晩婚と出ました。でも、晩婚って何歳からなんでしょう?」
 
 
 今回のテーマは、「晩婚について」です。晩婚、遅い結婚です。でも、晩婚という以上、結婚する可能性はあるわけです。間違えないでいただきたいのですが、晩婚イコール縁遠い人、ということではありません。あまり若いうちに結婚したくない、という人だっているわけですし。
 
 そして晩婚って何歳からなのか? 答えは明白です。世の中の結婚平均年齢よりも遅い結婚が晩婚です。
 となると、結婚平均年齢って何歳?ということになりますよね。これに関しては、いろいろなところがいろいろなデータを発表していますから、それらを参考になさるのがいいでしょう。
 
 ・・・といっても、実はこれ、かなりややこしい問題なのです。つまり、すべての人が結婚するために人生を送っているわけではありません。生涯独身の人だっているわけです。となると、平均年齢を出すことは、本当はできないのです。それに、もしかしたら、80歳になってからようやく結婚を決意する人だっているかも知れませんし。そう、本当の意味での平均というのは、結局のところ、正確にはわからないのです。
 
 「え?ということは、結局、わかりません、ということ?」と思われた方もいるでしょう。そう、正確には、そういうことです。
 
 が、世の中のだいたいの平均よりも早い結婚を早婚、遅い結婚を晩婚というだけなら、簡単にわかりやすい基準があります。
 中学校の同窓生を思い浮かべてみてください。中学校の同窓生のうち半数が結婚したら、それが平均、ぐらいに考えるとわかりやすいでしょう。
 つまり、中学校の同窓生が半分結婚しないうちに結婚したら早婚。半分以上が結婚してからの結婚であれば晩婚です。どうですか?この基準、わかりやすいでしょう?
 なぜ中学校なのかって? 公立中学校の場合、いろいろな家庭事情が混在しているので、一般的に考えやすい、と思うからです。だいたいそのぐらいの基準で、早いほうか、遅いほうか、ぐらいの目安をつけてみてはどうでしょう?ということですね。
 
 ここまで読んで、「バカらし〜、ナニこの話。」と思った方もいるかも知れません。そうです。世の中の平均よりも早いか遅いかなんて、それは、そんなに問題にはならない、と私も思いますよ。が、それでも、早婚、晩婚という言葉は、結婚運を占う時には、どうしてもついて回る言葉なのです。
 
 昔、編集関係の集まりの場で、こういう話を耳にしました。
 「うちのお母さん、占い好きなの。でね・・・。」彼女がまだ子供だった頃、お母さんが高名な占術家に「娘はいつ頃結婚するでしょうか?」と聞いたのだそうです。すると「うむ、晩婚でしょうなぁ」というお答え。お母さんは「具体的に何歳でしょう?」と追加質問。占術家は「27歳ぐらい・・・」と回答。しかし、27歳になっても自分は結婚しなかった、だからあの占術家の占いはあたらなかったのだ、それだけではなく、27歳が晩婚だなんて常識外れもいいところ。現代では、20代のうちに結婚したら晩婚とは言わないのではないか、と。まあ、そういった内容の話です。
 
 占いをある程度知っている人なら、「何歳で結婚しますか?」などという質問にはっきりと答えられる占いはない、ということはわかっているはずです。その占術家氏はたぶん、「27歳の時に結婚する可能性がある」と言っただけでしょう。
 「晩婚とか早婚とかじゃなくって! 私、幾つで結婚するか、当ててくださ〜い!ちゃんと当ててくださいっ!!」と、彼女に迫られましたが・・・。う〜ん、当てる・・・ですか。
 
 
 とにかく「晩婚」の基準とは、世の中の状況につれて変化してしまう、ということです。彼女の子供の頃の社会概念と、今とでは、かなり違っていると考えるべきでしょうし。
 たとえば戦前の時代には女性の27歳は晩婚という部類でしたが、当時、18歳の花嫁を早すぎるという人はいなかったでしょう。現代では、27歳の結婚を晩婚という人はたしかにいないでしょう。しかし、18歳の結婚は成人前なので、ちょっと早いのではないかと思うのが、だいたいの現代人の感覚だろうと思います。そして、生涯結婚適齢期という人も増えている中、晩婚、早婚という言い方自体、おかしいのではないか、という説も、もちろんあります。
 
 しかし、晩婚、早婚を占うには、もうひとつの基準もあるのです。そう、世の中的な基準とは違う判断基準。そして、これをもって早婚、晩婚、というように判定したほうがより正確だろう、と私が思っている基準です。
 
 その基準とは、本人の結婚意識時期です。簡単に言えば、本人がそろそろ結婚を意識する、そのタイミング。相手がいようがいまいが、「そろそろ結婚しようかな」と真剣に考え始める時期。
 その意識期よりも前、つまり「まだ早すぎるのかも知れないけれど」と自分自身思いながら結婚すれば早婚。その適齢期よりも後、「なかなか結婚できない」と焦りも含めた年月を過ごしてからようやく結婚すればそれが晩婚なのです。
 
 といっても、本人が結婚を意識するにはいろいろな理由があるでしょう。周囲が結婚していくから自分も結婚を考えなくっちゃ、というパターンの人の場合、もちろん世間一般の適齢期はかなり気になるところでしょう。  
 とにかく、顔見知りの編集者から適齢期の質問をされることは、かなり多かったのですが・・・。
 「晩婚かもね〜」という答えに、「ああ、そうだと思った〜」とさらっと返してくる人の場合、実は結婚にはあまり興味がない人が多いようです。つまり、どうでもいいということなので、実際、結婚するとしても晩婚になりがち。
 「晩婚」と言われたとたんに険しい顔になって、「晩婚って何歳なの?結婚しないかもしれないってこと?」と、さらに問いただしてくる人。どうやら、内心、結婚焦っている状態だったのでしょうね。(晩婚イコール縁遠い人、ではありませんから!って、何回も言っているのに〜。)
 
 「早婚みたい」と言われて、「え?」と戸惑うような顔をする人もいました。彼女の場合、結婚なんか考えずに、まだまだ独身でいたい、という気持ちが強かったようです。彼女はその後、まだもう少し先と思っていた結婚を渋々決意しました。つまり自分の中の気持ちとしては、なるほど確かに早婚になってしまったというわけです。
 「早婚?!きゃ〜、やった〜!」とVサインをしたお嬢さん。その時には付き合っている人もいなかったそうなのですが、その後、いきなり結婚しました。つまり、「早婚」と言われて喜ぶ人は、結婚に素直に関心が向かっている状態なのでしょう。
 
 「早婚? もう外れてますよぉ〜!」と、不満そうな顔をする人もいました。三次会で酔っ払いながら、「20歳の頃にあったの。結婚しちゃおかなって。でもやめたの。だから早婚、あたってないの。ヒック。占いなんて大嫌いだ〜っ! 終電もう間に合わないぃ〜!」と絡まれましたが・・・。
 でもそれって、やっぱり早婚の可能性があったということではありませんか?って、私は思うんですけどね。早婚の可能性がありながらも、本人が決断しなければ、それは早婚にはならないでしょう。が、本人の決断までは・・・占うことはできませんよね。
 
 早婚、晩婚。実際にそのどちらになるのかが問題なのではなく、早婚なのか晩婚なのか、それを考えている状態そのものが楽しい、ということなのではないでしょうか、結局。

秋月さやか

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