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狸囃子の謎

狐と狸がここだけ占い話

 涼しい夜風の中、東の空から昇ってくる明るい月の光。

画像:coon

狸(たぬき)「ああ、いい月だなあ。酒もうまいなあ。気分いいから、かっぽれ踊っちゃおうかな。」
狢(むじな)「あれ、たぬきは腹鼓じゃないの?」
狸(たぬき)「腹なんて叩いたってたいして音なんか出ないぜ。(ぼよん)」
狐(きつね)「まあそのメタボ腹ではな。でも、昔から、狸の腹鼓って有名だろ?」
狢(むじな)「そうそう、狸は満月の夜、寺に集まって腹鼓の演奏会を開くんだよな?狸って、パーカッションの達人だろ?」
狐(きつね)「腹鼓合戦をして、和尚さんの木魚と競演!ちゃかぽこちゃかぽこ、ぽんぽこぽん!」
狸(たぬき)「チャンチキ、チャンチキ、チャンチャンチキチキ!」
狐(きつね)「さすが本家だな〜。リズム感抜群!でも、なんで割箸で酒瓶叩いているの?」
狸(たぬき)「腹は叩けないからだって。」
 
狐(きつね)「時に、どら焼きなど、いかがかね?むじなクン。」
狢(むじな)「おお、いいねえ。銅鑼も鳴物には違いないな。」
狐(きつね)「ところで、狸囃子って有名だろ?」
狸(たぬき)「うん、音楽スタイルとしちゃあ古典だな。祭囃子系だ。」」
狢(むじな)「ああ、夜、どこからともなく聞こえてくるっていう狸囃子か・・・」
狸(たぬき)「違うよ。それは狸の仕業じゃないんだ。あれは遠いところの音が勝手に聞こえてくる現象だと言われているよ。」
狢(むじな)「え?狸じゃないのか?」
 
狸(たぬき)「し〜っ!ほら、耳をすませてみろよ。聞こえないか?」
狢(むじな)「ああ、なんか聞こえるな。お囃子らしいな。煙突がどうとかこうとかって歌ってるぞ。」
狐(きつね)「盆踊りの音楽だろ。」
狸(たぬき)「ほらな。ああいった類なのよ。」
狢(むじな)「なんだ、深夜の騒音には気をつけよう、っていうことか。」
 
狸(たぬき)「腹鼓は無理だけどさ、うまい酒に舌鼓を打つ、というのはアリだな。」
狢(むじな)「飲んでばかりいないでさ、なんか演奏しろよ。こっちも賑やかにいこうぜ。」
狸(たぬき)「うん、今夜は歌っちゃおうかな。ふんふんふ〜ん!イエイ!」
狢(むじな)「うっ。狸って、リズム感はいいけど、音痴なんだな〜。ひどいな。」
狐(きつね)「うん、酒がまずくなりそう・・・。もしかして梅雨の時にタクアンが腐ったのは、こいつの歌のせいか?」
狸(たぬき)「るんるんる〜ん! うぉ〜! みんな〜盛り上がっているかぁ?!」
狢(むじな)「・・・」
狐(きつね)「そろそろ、ぶんぶく茶釜に化けたらどうだ?どら焼きであがりのお茶が飲みたいからな。」

注釈・狸が腹鼓を打つ・・・これは日本特有の民話と思われる。昔、太鼓の皮に狸の腹の皮を使っていたことから来ているのだろう(たぶん)。

「狐と狸がここだけ占い話」は不定期更新です。鎮守の森の裏手を、たまに覗いてみてください。

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