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三田(さんた)さんは福の神?

狐と狸がここだけ占い話

 夜もふけたというのに、里山の方角を眺めると、イルミネーションがいつになく華やか。なんだかいつもとは違う雰囲気。

画像:coon

狸(たぬき)「里山が賑やかだな。」
狐(きつね)「クリスマスイブだからな。」
狸(たぬき)「栗がどうしたって?」
狐(きつね)「クリスマス!」
狸(たぬき)「栗酢鱒?そんな料理あったっけ?」
 
狐(きつね)「狢(むじな)のやつ、遅いなあ。」
狢(むじな)「ジングルベール、ジングルベール、はーい、おまたせ〜!」
狸(たぬき)「なんだおまえ。その赤だるまみたいな格好は?」
狢(むじな)「サンタのおじさん!」
狸(たぬき)「三田(さんた)って誰?」
狐(きつね)「サンタさんはだなあ、クリスマスにプレゼントを配るおじさんだよ!」
狸(たぬき)「へ〜。福の神か?慈善家か?」
狢(むじな)「さあなあ。金持ちなんだろ。もしかして選挙活動かもな。」
狸(たぬき)「三田(さんた)さん、今年60歳か?還暦祝いの格好だ、そりゃ。」
 
狢(むじな)「ほら、チキンだ。」
狸(たぬき)「あれ、鱒(トラウト)じゃないのか?」
狐(きつね)「鱒(トラウト)なんて誰も言ってないだろ。クリスマスにはチキンだ!」
狸(たぬき)「立派なチキンだなあ。三田(さんた)さんって、養鶏場の経営者?」
狢(むじな)「そういえば、メガネと口髭、白いスーツの人。あの人が三田(さんた)さんの正体かもな。」
 
狸(たぬき)「なるほど、クリスマスにチキンをくれる人が三田(さんた)さんなんだね。」
狐(きつね)「・・・」

注釈・サンタsantaは神聖な、という意味。4世紀頃の司祭セイント・ニコラウスのことを意味するとされる。が、死者を魔法の鍋から蘇らせた話には、北欧神話の最高神オーディンの雰囲気が漂う。

「狸と狐がここだけ占い話」は不定期更新です。鎮守の森の裏手を、たまに覗いてみてください。

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