ムーンラボカフェ

中秋の名月、チャーシューの・・・?

狐と狸がここだけ占い話

 風に揺れるススキの穂、赤紫の萩の花。黄色のオミナエシ、青紫のキキョウ・・・そして皿に山盛りのサトイモ!

画像:coon

狸(たぬき)「あ、さといもだ。うまそ〜。」
狐(きつね)「あ、まだ食うなよ。」
狸(たぬき)「え? なんでだ?」
狐(きつね)「今宵は月見だ。中秋の名月なのだ。」
狸(たぬき)「チャーシューの名月?」
狐(きつね)「もう少ししたら満月が昇ってくるからな。まあ、もうちょっと待て。」
狸(たぬき)「え?おあずけなのか?なんで?」
狐(きつね)「月見の供え芋だ。」
 
狸(たぬき)「満月っていえば・・・ウサギだろ。ウサギって、ニンジンが好きだろ?なんでサトイモなんだ?芋好きなウサギか?」
狐(きつね)「ウサギではなく、月に供えるのだ!」
狸(たぬき)「ふ〜ん、さつまいもじゃだめなのか?焼き芋、うまいぞ。」
狐(きつね)「満月には丸いものを供えるのが決まり。」
狸(たぬき)「じゃあ、じゃがいもはどうだ?じゃがいもは丸いだろ?」
狐(きつね)「じゃがいもはな、昔の日本にはなかったのよ。江戸初期になってから入ってきたものなんだ。」
狸(たぬき)「月見ポテチなんてどうかな? 新商品開発も必要だろ?」
 
狸(たぬき)「あれ、曇っちゃったな。満月が雲に隠れちゃってるよ。」
狐(きつね)「残念だな。せっかく月見で一杯、楽しみにしていたのにな。」
狸(たぬき)「ところでむじなのやつ、遅いな。」
 
狢(むじな)「よっ、月見で一杯、いこうや。」
狐(きつね)「遅いぞ、満月は雲に隠れちゃったぞ。」
狢(むじね)「うん、月見蕎麦で一杯どうだ?新蕎麦を打つぞ!」
狐(きつね)「みんなで、月見蕎麦か、いいねえ。」
狸(たぬき)「あ、おいらは蕎麦はいらない。」
狢(むじな)「え? 新蕎麦だぞ、せっかく用意したのに。」
狸(たぬき)「おいら、ラーメンがいい。だって、チャーシューの名月だからなっ!」

注釈・中秋の名月は、旧暦8月15日。必ず満月になるとは限らないが、満月前後の月。秋の実りを感謝する伝統行事で、丸いもの、芋や団子を供えるため、芋名月の別名がある。

「狐と狸がここだけ占い話」は、不定期更新です。鎮守の森の裏手を、たまに覗いてみてください。

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