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占星イベント2018

星の動きとマンデーン

春分 Spring Equinox Ari00 2018/3/21 1:17 (JST)

 占星術においてその年のマンデーン(社会現象)を占うには春分図が必須であるとされます。春分図とは、春分の瞬間の星の配置を記したインセプション・チャートです。
 春分の瞬間の惑星の配置は地上の全世界共通ですが、各国家の首都における上昇度数は各々異なります。この時、始源図と称する国家の出生図を併せて用いることで、国家特有の現象を占断します。
 
 2018年の日本(Tokyo)における春分図の特徴的な配置として、まず、上昇が山羊であることです。上昇支配星は土星。上昇付近にある火星、そして土星。この火星を12Hとみる人もいますが、これは1H扱いでしょう。上昇ラインよりも上にある惑星だから12Hとする人たちが多いのですが、ハウスシステムをキャンパナス採用とした場合にはこの火星は1Hになるからです。
 マンデーンでは1Hの火星は戦争です。などと書くと戦争が起こるのかと早とちりする人もいそうですが、そうとは限りません。といっても、戦争の脅威について意識することにはなるでしょう。ネットアンケートなどをみますと、日本が平和だと思っている人の割合はだいたい回答者の半分ぐらい。そして2018年には、平和だと思っている人の割合がもっと減って行くことになる、つまり戦争への危機感が募ってくるということです。
 そんなの世論を見ていればわかると言われてしまいそうですが、しかし、その危機感は人々の行動パターンや世の中の流れに影響を与えます。たとえば平和な世の中であれば10年先の想定は容易かも知れませんし、長期的な投資もするでしょう。ですが、10年先の保障や安定がないとなるとどうでしょうか。
 
 火星と土星のコンジャンクション(合)は、2年に1度ぐらいの頻度で生じ、前回は2016年に射手で、2014年には蠍で、2012年には天秤でと、土星の星座宮移動に伴って発生します。土星の制約に対し火星が反発するという状況ですが、土星火星コンジャンクション(合)は、小さな天王星のような働きをすることがあります。そのため、内紛のような対立が生じることも考えられます。
 土星と火星とのタイトなコンジャンクション(合)は04/03頃に山羊08度57分付近で生じます。もちろんその瞬間のインセプションチャートは重要ですが、しかし日本の場合には、この土星と火星は、おもに派遣労働者に関する「2018年問題」をあらわしているのではないでしょうか。派遣として働いている人たちの立場を安定させる目的での「労働派遣法改正」ですが、必ずしもメリットばかりではないと言われています。無期転換制度の契約が先々の安定した就業に繋がるのかどうかはなかなか難しいところですが、とりあえず火星土星に対して月はトライン(三分)ですから、外食産業やスーパーなど食品小売業、サービス業にとっては、雇用を促進するという効果はありそうです。といっても、自由な働き方をしたい人たちにとってはメリットは感じられず、当然ですがすべての人々が会社(厚生年金)の保護下に戻るということにもならないでしょう。つまり二極化はますます進んでいきそうです。そのどちら側にいるのかによって、生き方も違ってきそうです。
 さらには、規制の制度(土星)を存続させるのか、新たな制度を適用するのか(火星)、といった対立は激化します。結果的には古い制度を廃止する動きがあちこちで起こりそうですが、これが、土星と火星のコンジャンクション(合)が、小さな天王星のような働きをするということのあらわれです。
 
 さて、始源図とは国家の出生チャートのことです。日本に関して言えば一般に日本始源図に用いられるデータは2つあります。1つは1889年2月11日、大日本帝国憲法発布時です。もう1つは1946年10月7日、日本国憲法が可決された日時です。ただし、日本国憲法が公布されたのは11月3日で、公布を決定した日が10月14日。私は公布の11月3日もしくは公布日決定の10月14日のほうが有力だと思うのですが、今回は1946年10月7日を使用しておきます。日本の占術界では可決の日時をもって戦後の日本のスタート日にしようと考える人たちが多かったため、1946年10月7日が広く用いられることになったという経緯があるためです。さらには15時ぐらいに決定されたのではないかという推測の元にすでに何人かの占術家がチャートを作成しています。
 しかし私は、始源図のチャートは時間特定できない性質のものだと考えます。独立宣言とて協議の結果であり、あらかじめ宣言時刻を予定しているのが普通ではないでしょうか。宣言の始まりの時刻をとるべきだとか言い終わった時刻が重要だとか、あまり意味のない議論だとしか私には思えません。物事の始まりを、すべて胎内から子供が生まれるイメージに限定してしまうとややこしいことになります。始源図の星の位置は、ややアバウトな感受点として使用するに留め、上昇の時間までこだわる必要はないと思いますが、それは今ここで論じることではないので、それについて書くとしても、いずれ別な機会にします。
 なお、間違いないように、1889年2月11日は大日本帝国始源図、1946年10月7日(もしくは10月14日、11月3日)については、日本国始源図と記載します。
 
 では日本国始源図(1946年10月7日)の感受点と2018年春分図との関連をみていきましょう。
 2018年の春分図の木星は蠍23にありますが、これが日本国始源図の金星とコンジャンクション(合)です。11Hについては、主義主張で繋がるコミュニティという意味がありますが、思想団体や宗教団体なども、11Hの木星が意味するところでしょう。もともと思想と宗教と政治を分離することは難しいのですが、ますます思想と政治は接近していく傾向にあります。そしてこれは、人々が宗教的な満足感のある政治を望んでいるということもなるでしょう。伝統行事=宗教というわけではないにせよ、伝統行事を通じて信仰心を養い、それが国家の安泰に繋がっていくというイメージが歓迎されるのです。
 
 2018年の春分図において水星金星のコンジャンクション(合)は牡羊16付近で生じ天底です。これは日本国始源図の太陽天秤13とオポジション(衝)です。この太陽は2018年春分図において天頂付近にあることになります。水星と金星は地域的なコミュニティ、もしくはマスコミを意味します。若者の政治への関心や支持は高まると考えてよさそうです。タレント議員もさらに増えるでしょう。始源図(1946/10/07)では海王星天秤08ですので、太陽と海王星はコンジャンクション(合)の配置となり、それが日本の始源図の特徴でもあるという点も考慮する必要があります。たしかに政治はイメージ戦略ですが、日本においては本来その傾向が強く、2018年にはますますその傾向が強まっていきそうです。
 
 また、春分図の月牡牛08に対し、日本国始源図の火星は蠍08、木星は蠍02でオポジション(衝)、これが同時に春分図の土星火星に対してセクステル(六分)、しかし春分図の月牡牛08は始源図の土星獅子07とはスクエア(矩)、海王星とはクインカンクス(五点)となり、景気は消費が増える一方で、貯蓄は全体的に目減りしていくという流れになるかと思います。
 
 そして2018年春分図で上昇付近の火星土星のコンジャンクション(合)ですが、これは大日本帝国始源図(1889/02/11)の木星の位置、すなわち山羊00でもあります。木星は火星土星をそれぞれに煽り、国家とは何であるのかの議論が高まるでしょう。国家とはこういうものという理念を確認するためには必要な議論といえますが、はたしてその議論がまとまるのかどうなのか。内紛に近い事態になってもおかしくはありません。ちなみに2018年春分図の土星火星コンジャンクション(合)は、USAの始源図における木星金星太陽とはオポジション(衝)となります。このあたりから何を読み取って行くかは占術家各々の解釈によって異なってくるでしょう、公開記事で提示する材料はとりあえずこのぐらいまでにしておきたいと思います。
 
 さて、毎年書いていることなのですが、占星術とは星の配置によって地上の運勢を読みとる術とされます。しかしそれは「星の配置に地上の運勢が左右される」ことではありません。地上の動きを知らなければ、天を仰いでも何もわかりません。私の師同然であったルル・ラブアさんは、「新聞を読みなさい、経済学を勉強しなさい、世の中を知りなさい、でなければマンデーンはできない」とアドバイスをくださいました。占星術を学んだだけで株で勝てたりはしません。株の専門家が占星術をやってこそその知識を活かせるというもの。占術家のマンデーンがいまいち的中しにくい理由はそのあたりにあるのではないでしょうか。
 星の配置は、それらの知識を元に世の中でまだ形にならない流れについての確信を得るために使用する材料のようなものです。予兆を形になる前に読みとるのがオカルティストと称される人々ですが、オカルティストは占い師であるとは限りません、科学者、政治家、そして芸術家かも知れません。ただし、このオカルト理論にはおおいなる勘違いもたくさん含まれています。99の瓦礫とたった1つの原石。そのぐらいの比率かとは思いますが、マンデーンから役立つ何かをひとつでも読みとっていただければ幸いです。

秋月さやか

2018マンデーン

日本国始源

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