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天王星が牡羊座宮に入ります!

Uranus Revolution in Aries

 3月、天王星が魚座宮から牡羊座宮へと移動します!
 天王星の星座宮移動は、約7年ぶり。天王星は、ひとつの星座宮を約7年間かかって移動、約84年で全天を1周するのです。
 
 古代の占星術、及び天文学において、天王星は存在していませんでした。それは、肉眼で天王星を眺めることができなかったから、です。1781年、ハーシェルが天王星を発見するのですが、しかしそれより以前、1750年に、フランスの天文学者ルモニエが天王星(とおもわれる)天体を観測した記録が残っています。
 
 さて、天王星の星座宮移動期間、7年間は、人間の体内の細胞がすべて入れ替わる周期とされます。7年間たてば、人も変わり、そして世の中も、大きく変わるのです。
 が、世の中の変化についていえば、7年間の間に、世の中が徐々に変わっていくというよりは、星座宮移動の前後に、大きく変化します。
 今回、重要なのが天王星、木星の合(コンジャンクション)です。これは約14年ごとに生じ、まさに世の中が新たに変わる運勢周期にあたります。
 
 今回、牡羊座宮で、天王星と木星の合(コンジャンクション)が生じます。天王星と木星の合(コンジャンクション)は、おもに技術革新をあらわします。人々が新しい試みに積極的に取り組み、そして世の中を変えていこうとするのです。
 世の中の変化を先取りし、新しいことを始めてみたい、たぶんそんな気分になる人が増えるはずです。古いものにしがみついていても、何も変わらない、そう痛感するからでしょう。多少の試練は覚悟の上で、人々は敢て、新しい道をめざす選択をするのです。
 
 さて、前回、天王星が牡羊座宮に入ったのは、約84年前。
 天王星が、牡羊座宮に入り始めたのが1927年。木星も魚座宮から牡羊座宮を運行、今回と似通ってはいますが・・・ちょっと違う部分もあります。
 84年前の合(コンジャンクション)は、2回とも、牡羊座宮で起こりました。そして1927年から1934年までの約7年間。その時代に何があったかというと・・・。
 
 株価の大暴落、金本位制の崩壊。インド連邦、トルコの近代化、植民地の独立運動などなど。フランスでは短命な内閣が次々と交代し、ドイツやイタリアでは、失業者の増加に伴い、政治が大きく変化していった時代にあたります。そう、古い体制から抜け出そうとして、まさに世界が大きく変わっていった時代ですが・・・。歴史書には激動の時代の始まり、と記載されることもある、そんな時代です。
 
 しかし、今回の天王星木星の合(コンジャンクション)の1回目は、すでに魚座宮で生じています。魚座宮での天王星と木星の合(コンジャンクション)は、むしろ、平和的な意味合いを持っています。環境配慮への新たな取り組みがこれにあたるかも知れません。幸いなことに、そこが84年前と、大きく異なる点なのです。
 
 が、いずれにせよ、牡羊座宮に入った天王星は、時代の流れを新しくしようとします。ですから、いろいろな意味で、新たな流れに対処していく必要がありますし、同時に、人々は、新たな流れや価値観を作り出そうと試みます。積極的に、新しい時代へと目を向ける必要があることだけは確かなのです。

秋月さやか

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