占星解説 2020
2020年の惑星の動き
2020年の惑星の動き
2020年の惑星配置の特徴としては、マンデーンのところでも書きましたが、まずは木星、土星のグレートコンジャンクション(合)が水瓶」で2020/12/22 03:22(JST)、この時、牡牛を運行する天王星はグレートコンジャンクションに対してスクエア(矩)の配置。木星と冥王星のコンジャンクション(合)については、2020/04/03 11:46(JST)、山羊で起こり、土星と冥王星のコンジャンクション(合)については、2020/01/13 02:00(JST)、やはり山羊で発生します。
2020年の火星は、牡羊で逆行、2020年後半は逆行を含め、ほとんど牡羊を運行します。金星は双子で逆行が発生し、約4か月間、双子を運行することになります。水星逆行についてはおもに水の星座宮で発生します。
【水星】
水星逆行は、水星が太陽の先を進んで太陽から最大に離れた後に起こります。逆行の初期は水星の速度が落ち、太陽が接近してくるように見える現象で、逆行開始から11日目ぐらいに水星は太陽と重なり、逆行する水星を太陽が追い抜きます。その後、太陽は先へ進み、逆行する水星は太陽の後方へと遠ざかっていきます。太陽が逆行する水星を追い抜いたのち11日ぐらいで逆行終了。つまり、水星逆行期間は約3週間ほどです。その後、水星は太陽を追いかけるように進んでいき、太陽を追い越します。この繰り返しで、約4ヶ月間に一度の頻度で水星が逆行します。なお、水星逆行を郵便物の遅延や交通機関の混乱と結びつける解釈をする占術家がいますが、実際にそのようなことは報告されていません。
また、水星(内惑星)の逆行は太陽と地球の間に内惑星が入りこんだ状態で発生しますので、逆行時の内惑星と太陽との合は、内惑星がかなり地球に接近している状態で起こります。
2020/01/01山羊→水瓶01/17→魚02/03(逆行02/17)→水瓶(逆行03/04順行03/10)→魚03/16→牡羊04/11→牡牛04/28→双子05/12→蟹05/29(逆行06/18順行07/12)→獅子08/05→乙女08/20→天秤09/06→蠍09/28(逆行10/13)→天秤(逆行10/28順行11/03)→蠍11/11→射手12/02→山羊12/21
2020年の水星逆行はおもに水のエレメンツ星座宮(と、一部は風のエレメンツ星座宮にかけて)発生します。
◇魚から水瓶における逆行 Pis(R2/17〜R03/04)、Aqu(R03/04〜R03/10)
◇蟹における逆行 Can(R06/18〜R07/12)
◇蠍から天秤における逆行 Sco(R10/13〜R10/28)、Lib(R10/28〜R11/03)
【金星】
金星については、順行時には1サインを1ヶ月弱で通過します。金星が太陽の先を進み、だんだん太陽から離れていくと、西の空に宵の明星となって明るく輝きます。その後、金星は留となり、逆行開始。太陽が逆行する金星を後ろから追い上げていく形になり、金星を追い抜きます。その後、金星はさらに逆行して太陽のはるか後方に離れ、明け方の東の空に見えるようになります。その後、逆行終了し、順行に戻った金星は太陽を追いかけ、太陽を追い抜いて進んでいくという繰り返しになります。金星の逆行は、1年7ヶ月に1度の割合なので、発生する年としない年があります。 なお、金星(内惑星)の逆行は、水星と同様に太陽と地球の間に金星が入りこんだ状態で発生し、逆行時の内惑星と太陽との合は、内惑星がかなり地球に接近している状態で起こります。2020/01/01水瓶→魚01/14→牡羊02/08→牡牛03/05→双子04/04(逆行05/13順行06/26) →蟹08/08→獅子09/06→乙女10/03→天秤10/28→蠍11/21→射手12/16
2020年の金星逆行は双子で発生。4/4から双子に入った金星が5/13から6/26まで、約1ヶ月半逆行、順行に戻ったのち8/8まで双子を運行。つまり、約4か月間、双子を運行します。
◇双子における金星逆行 Gem (R05/13〜R06/26)
【火星】
火星は順行時には1サインを約1ヶ月半で通過します。火星は水星や金星のような内惑星ではなく外惑星です。火星逆行の周期は約2年2カ月ごとに生じますが、それは地球が火星に接近し(地上から眺めると火星が接近してきたように見える)、そして火星を追い抜く時に起こる現象です。火星逆行の期間は、約2ヶ月間ほど続き、それに伴って、ひとつのサインに長期間滞在することもおこります。また、逆行期間内には太陽と火星のオポジション(衝)が生じ、夜空に輝く姿を長時間眺めることができます。2020/01/01蠍→射手01/03→山羊2/16→水瓶04/01→魚05/13→牡羊06/28(逆行09/09順行11/14)→牡牛2021/01/07
2020年の火星逆行については牡羊で発生します。火星は06/28から2121/01/07まで、約半年間、牡羊を運行。
◇牡羊における火星逆行 Ari(R09/09〜R11/14)
【木星】
木星は、全天を約12年(11.86年)で一周、ひとつのサイン(星座宮)を約1年で通過し、収穫を占う星でした。東洋(古代中国)では歳星と称されます。外惑星なので、地球が木星に接近し、そして追い抜く時に逆行が発生します。2020/01/01山羊(逆行05/14 順行09/13)→水瓶12/19
Cap→R05/14(Cap27)→D09/13(Cap17)→Aqu(12/19 11:08)
2020年の木星は12/19 22:08まで山羊を運行。木星は2020年1月半ばには2デークへ入り、3月には3デークへ、5月に逆行開始、8月に2デークまで戻り、9月に順行となって10月後半に3デークへ。そして12/19 22:08から水瓶へ。
(今回の木星山羊運行期間は2019/12/03 3:21から2020/12/19 22:08まで、木星水瓶運行期間は2020/12/19 22:08から2021/12/29まで)
【土星】
土星は古代の人々が眺めることのできた惑星の中でもっとも動きが遅く、世代交代をあらわします。東洋(古代中国)では、鎮星と称されました。外惑星なので、火星、木星と同様に、地球が土星に接近し、追い抜く時に逆行が発生します。2020/01/01山羊→水瓶03/22(逆行)→山羊07/02(逆行順行09/29)→水瓶12/17
Cap→Aqu(03/22)→R05/11→Cap29(07/02)→D09/29→Aqu12/17
2020年の土星は2020/03/22 12:59(JST)に水瓶へ。05/10逆行開始、07/02 08:39(JST)に山羊へ戻り、順行となってから12/17 14:05(JST)に再び水瓶へ。山羊から水瓶への移行期にあたっています。
(今回の土星水瓶期間は2020年12月から2023年3月まで。イングレスチャート作成時に初回イングレスを用いるか2回目イングレスを用いるかは占術家により異なる)
【天王星】
天王星は、近代になってから発見された惑星で、その公転周期は84年、従ってひとつのサイン(星座宮)を、約7年間で通過します。2020/01/01牡牛(逆行2020/08/14〜)
Tau02→R08/15(Tau10)→RTau06
2020年の天王星は牡牛を運行、7月には牡牛2デーク(10度)に進み、08/15に逆行開始、9月下旬に1デーク(09度)へ、年末には、牡牛06度まで戻り、そのまま2021年1月半ばまで逆行。 (天王星牡牛期間は2018年から2025年4月まで)
【海王星】
海王星の公転周期は165年、それは天王星の約2倍の長さであり、ひとつのサイン(星座宮)を約14年かかって通過します。海王星の軌道は、1979年から1999年までの約20年間、冥王星よりも外側にありました。2020/01/01魚(逆行06/22〜11/28)
Pis16〜R06/22(Pis20)〜D11/28(Pis18)〜Pis18
2020年の海王星は魚2デークを運行中。 (海王星魚期間は2011年から2025年まで)
【冥王星】
冥王星は、太陽系のもっとも外側を回る惑星でしたが(ただし1979年から1999年までは海王星のほうが外側)、しかし、その質量から準惑星となりました。マンデーンにおいて冥王星の使用はするとしても、個人チャートへの冥王星の使用については慎重に考慮すべきでしょう。2020/01/01山羊(逆行4/24〜10/03)
Cap22〜R04/24(Cap24)〜D10/03(Cap22)〜Cap24
冥王星は山羊を運行中。 (冥王星山羊期間は2008年から2023〜2024年頃まで)
【蝕】
ドラゴンポイントとは、太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点(架空の感受点)のことで、通常の惑星とは逆向きに運行していく架空の軌道を持っています。ドラゴンポイントは昇交点と降交点の2カ所ありますが、これは、傾きの異なる黄道(太陽の通り道)と白道(月の通り道)の接点です。そしてこのポイントは、1年に19度ずつ移動し、約18年で全天を1周します。従って、ひとつの星座宮にあるのは約1年半です。ドラゴンポイントの前後18度以内で起こる新月は日蝕に、満月は月蝕となります。太陽がドラゴンポイント近くを運行している期間を「蝕の季節」と呼び、交点が180度の関係性のため、およそ半年に一度(日蝕と月蝕がセット)で発生します。
FullMoon 2020/01/11 04:22(JST) Can20E
FullMoon 2020/06/06 04:26(JST) Sag15E
NewMoon 2020/06/21 15:43 (JST) Can00E (台湾では金環日食。沖縄、西日本では部分蝕。)
FullMoon 2020/07/05 13:31(JST) Cap13E
FullMoon 2020/11/30 18:31(JST) Gem08E
NewMoon 2020/12/15 01:18(JST) Sag23E
秋月さやか
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