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【月占術】30のヴィジョンと9つのムーンエリア


 ムーンヴィジョンでは、太陽と月の角度により、天空に輝く月の相を30のヴィジョン(月相)として扱います。
 神秘主義の文献などでは、古来より月は28相と言い伝えられてきましたが、28日で満ち欠けを繰り返すわけではありません。(28は恒星天を1周する日数)。満ち欠けの周期は29.5平均日、つまり約30日なのです。28と30。その差、2。古い時代は、どうやら見えない月相(新月前)については、満ち欠けの日数に数えていなかったようです。また、新月前後の見えない期間をすべてダークムーンと称していることが多かったようです。(現在、私たちがニュームーンと称している新月は、古くは、西の空に姿をあらわした3相ぐらいの月のことを意味していたのです。)
 月の動きは難解で、古来より、占星術師たちを悩ませてきました。私(秋月さやか)も、このあたりの資料探しではかなり苦労しました。月暦については、太陰太陽暦が一般的に用いられてきた東洋暦のほうが、資料も多く、知識も豊富だったのです。


 月相区分については、およそ一世紀分の月暦を前に、あれこれ試行錯誤した結果、9月相域を作成しました。月相として、特徴的な形、新月、上弦、満月、下弦を基準にし、8に分けるやり方が一般的ですが、新月前と新月後は、いずれも、ダークムーンと称される月が見えない期間にあたっています。月が消える期間(新月前)と、新たに再生する期間(新月後)では、意味合いが異なるため、これを2つに分けました。
 また、この9つの月相には、エニアグラムが役立ちました。エニアグラムとは、9つの頂点を結ぶ対角線の引き方に特徴がある神秘図形。その起源は古代バビロニアに遡り、ピタゴラス派、新プラトン派でも用いられ、グルジェフがこの図形を使用したことで有名になりました。(注・エニアグラムは、性格診断ではなく神秘図形の名称です。)エニアグラムが、いつ、どこでどのようにして生まれたのか、それは謎だとされています。ですが、エニアグラムの図形を眺めながら、もしかしてこれは、9つの月相からインスピレーションを得た図形なのではないだろうか、私(秋月)は、なんとなくそんな気がしてなりません。

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