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ハレの雑煮、ケのおでん

 正月料理といえば、お節、雑煮。
 私は、外では雑煮の話題には、あまり深入りしないことにしています。なぜなら、みんな郷土の雑煮が一番、お国自慢が始まってしまうから。自慢話だけだったらいいのだけれど、いろいろとやっかいなことにもなるので・・・。(お節は、正月オードブル化している傾向もあり、それほど問題は起こらないようなのですが。)
 
 しかしこれ、「雑煮」だけではなく、「おでん」もどうやらそうらしい。雑煮が「ハレ」の料理なら、「おでん」は、ケの料理の代表なのでしょう。
 「おでん好きですか?」と聞かれて、嫌い、と答える人はあまりいませんね、実際。湯気の中に見え隠れするおでんの具。さつま揚げ、厚揚げ、結びしらたき、ちくわ、はんぺん、つみれ・・・。だしが染み出したおでん汁もまた、しみじみと味わい深い存在。
 何年か前、知人が、知り合いネットワーク内で、おでんに入れる具ベスト5を募集。
 もちろん、郷土色がかなり強く、それも、好き嫌いがはっきり。ベスト5だけならまだしも、「絶対にダメなものはコレコレです」と書き足してくる人も目立ちました。どうやら、ワースト5があるらしい。
 

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 大根、卵、コンニャク、はんぺん、チクワ・・・あたりは、関西派、関東派とも支持者多く、ちらほらベスト5入り。好きかどうかは別にして、入っていてもトラブルにはならず。
 しかし、物議を醸し出したのは・・・ちくわぶ、牛スジ。ちくわぶは東京下町系、牛スジは大阪系でしょうか。このあたりはベスト5入りはしません。NG派の言い分としては、なぜそんなものがおでんに?! OK派の言い分は、とにかく食べてみて〜!
 さらに、里芋、ジャガイモなどの芋類。汁が濁るからイヤ、という意見、圧倒的。一方で、その濁った汁がなんとも美味という少数意見。
 ロールキャベツ、ウィンナー巻き等の今時アイテムも、好き嫌いが分かれる傾向。だって子供に人気だから、の支持派。何を食べているのかわからなくなるという却下派。
 関西VS関東。おでん関が原の様相を呈しつつも、年代、個性があいまって、みな、一歩も引かぬ勢い。
 
 さて、我が家のベスト5は、大根、卵、すじぼこ(注・いわゆる黒かまぼこ)、厚揚げ、巾着餅(家人の強硬なリクエストによる)。
 すじぼこ、ちくわ、はんぺんなどの練り物は、家人指定の店があり、冬になると、その店に出かけて大量に買い込んできます。
 
 おでんの下ごしらえとして必須なのが、前日の大根の下煮。米の研ぎ汁は入れません。砂糖をひとつまみだけ。砂糖の効果で柔らかく煮えます。大根に火が通ったら、そのまま火を止めてしばらく放っておきます。湯止めといいますが、余熱でさらに柔らかくなるのです。ついでに卵も茹でておきます。それから、油揚げの油抜き、かんぴょうを水で戻す。ここまでが前日にやっておくこと。
 
 そして、おでん当日は、巾着餅を大量に作ります。あぶらあげを開き、中に餅を入れてかんぴょうで結ぶ。意外と面倒なのですが、巾着餅にうるさい家人がいるので、ここは手抜きできません。どうしても面倒な時には、つま楊枝留めですが、かんぴょう結びのほうが餅が溶け出しません。
 
 たまに里芋を入れますが、蒸かして皮をむいた里芋を、別鍋で煮含めてから入れます。(それなりにおいしいと思うのですが、汁を濁らせるのが嫌なので。)
 
 ダシにはコンブは入れず、かつおだし、いりこだし混合が我が家の味。
 さて、みなさんの家のおでんはどうですか?

秋月さやか

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