ムーンラボカフェ

<おじさまのための占い講座>

その1

 コギャルからOLからおばさま方まで、たいていのオンナは占い好き。巷では占いグッズや本が売れに売れ、オンナのコとお茶すれば「私って射手座生まれなのぉ。おじさま何座ぁ?」がごあいさつ代わり。「え?ぅぅ、うさぎ年。」なんて的外れなこと言ってないでしょうね?なんでオンナって占いが好きなんだろう?と首を傾げるおじさま方に、まずはオンナのコと対等に渡り合える占い常識を身につけていただくべく開設したのが、この「おじさまのための占い講座」。オンナのコとのお茶の話題はもちろん、占いウンチクのひとつも傾けて尊敬されてみるってどうお?悪くないでしょ?

 そもそも占いとは、未来を知るための手段。未来を知りたい願望は人類共通。知りたいっ、誰か教えてくれぇ、そうだ、天の神様に聞いてみよう!ということで、作物の実りから戦争の勝ち負けまで御神託を伺ったわけ。どうやって伺うかというと、ビジョン。たとえば夢、あるいは心の中に何かが見えてくる、というもの。
 結局、巫女や神官がトランス状態になって(ドラッグ使用もあり)幻覚を見たりうわごとを口走る。それがそのまま御神託になることが多かったみたい。なんだ寝言とたいして変わらんじゃないか。そう、そうなのよ。なんだか無責任だけど、当たらなけりゃ処刑されちゃうこともあったのでけっこう命懸けでした。
 (注・「デルファイ」(パソコン関係者に超有名なアレ)は、古代ギリシャにあったデルフォイ(Delphi)神殿での神託が本来の意味でしょうね。そこが有毒ガス発生場所で、巫女のトランス状態が激しく、御神託のメッカだったのだそう。)

 つまり簡単に言えば太古の占いは「アタシわかんなーい、誰か教えてぇ。」という自分消滅の他力本願モードが基本。自分を消滅すれば、そこに大いなる天の力が働いて、(あるいは集合無意識にアクセスすることができて)ビジョンを示してくれるというもの。
 そう、オンナが占い好きなのは、考え方が他力本願だから、とは心理学者氏の御意見。
 困ったもんだ、ちょっと説教してやろう、なんてそこで腕組みしているおじさま、ダメッ、それじゃ嫌われちゃうだけよ。
 人間はもともと誰かに頼りたい(自分の代わりに選択してほしい)部分があるのよ。自分よりも優れた誰かの意見を求めたい、コレ、悪いことじゃないでしょ? 自我を消滅すれば、超自我の力が働いて、実際に不思議な体験をしやすくなるとかいう話もまああるようだし。
 ただ、ひとつ言えることは、占いが好きなオンナのコは、結構説教されるのも好きということ。「キミ、占い好きなの? なにか困ったことあるんじゃないか?相談してごらん。」これよ、コレ。

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