古代の占星術師たちは天空を眺め、観測した星の位置を図に書き写しました。それがホロスコープです。ホロスコープは、天空と大地との関係性を描いた図です。占星天空図と呼ぶのがふさわしいのでしょう。
古代には、実際に星を観測してホロスコープを描いていましたが、太陽、月を含めた惑星の動きに法則性があることがわかってくると、惑星の位置を計算した天体暦が作られるようになります。天体暦のおかげで、占星術師たちは天空を見上げずとも、星の位置を知ることができるようになり、机の上で計算しながらホロスコープを描くようになります。これが1980年ぐらいまで続きましたので、古い時代に占星術を学んだ人たちは、まずエフェメリスをひらき、恒星時を出し、そこに時差を…というような面倒な計算をやった記憶があるはずです。難しいわけではないのですが、とにかく面倒で、計算が嫌いな人は、そこでリタイアです。
が、1980年頃から、星の配置をプログラムで計算し、ホロスコープを作図させることができるようになりました。計算と作図はプログラムがやってくれます。現在、提供されているホロスコープ作図サービスには無料から有料までさまざまなものがあります。
というわけで、ホロスコープ作図サービスを利用してホロスコープを出してみましょう。
まず必要なのは、時間と場所です。
占星術の基本となる、出生時の星の位置、ネイタル(Natal)。
出生時の天空(マクロコスモス)と、その瞬間に地上に生まれた魂(ミクロコスモス)が対応する照応論(コレスポンデンス)が占星術の基本となる考え方ですので、出生時の天空(マクロコスモス)を眺めれば、その対応する魂(ミクロコスモス)を知ることができる、とします。
時間と場所による、その瞬間の天空と地上との関係性。
いろいろな作成ツールがありますが、いずれの場合でも入力するデータは2つです。
1・時間(年月日時刻)
2・場所
出生年月日時刻と場所がわからなければ、ホロスコープを描くことはできません。出生年月日時刻、場所が不明の人は、母子手帳を確認するか、もしくは法務局に保管されている出生届を参照して確認してください。
それでもわからないという人は、朝生まれは06:00、昼生まれは12:00、夕方生まれは18:00と仮の時刻を入れてください。まったく不明の場合には、1つは正午で作成する、もう1つは朝の日の出の時刻で作成する、というものです。
ホロスコープ作成にあたって名前、性別等は必須ではありません。が、ツールによっては、最初に名前や性別を入力しなくては作成できないものもあるようです。
占星術入門 ホロスコープ作成ツールの使い方
ホロスコープ作成ツールの実際の使い方を解説していきます。秋月さやか占星幻想館>ホロスコープ作成> →現在、こちらで無料のホロスコープ作成ツールを公開しています。
このツールを使用してネイタル(誕生時の星の配置)のホロスコープを出す方法を解説します。他のツールでも、だいたい似たような感じにはなります。
(なお、このホロスコープ作成ツール及び、該当サイトには広告が表示されますことをご了解ください。)
以下は、秋月さやか占星幻想館からホロスコープ作成ツールに入る画面の遷移です。

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1・年月日時刻
2・場所
サンプルの入力データは、
1・2025/03/20 18:04、
2・東京
これは2025年の春分の瞬間です。(日本の2025年春分図です。)
(注・春分時刻18:03となっているサイトもあります。国立天文台データの春分は18:01です。出典によって1~2分のずれがありますが、ここでは18:04を入力します。)
1・2025/03/20 18:04、
2・東京
これは2025年の春分の瞬間です。(日本の2025年春分図です。)
(注・春分時刻18:03となっているサイトもあります。国立天文台データの春分は18:01です。出典によって1~2分のずれがありますが、ここでは18:04を入力します。)
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【ハウスシステム】
ハウスシステムの選択はたいていのホロスコープ作成ツールでできます。ここではハウスシステムは上から2番めのPorphyry(ポルフィリ)のままで使用してください。
【アングル】
アングルは「真上にMC」、(この配置が、実際の配置にもっとも近い形になりますが、他ツールではあまり見かけません。)
【サイン背景色】 サイン背景色は、デフォルトではなく、その下のエレメンツ毎、にしてください。
ハウスシステムの選択はたいていのホロスコープ作成ツールでできます。ここではハウスシステムは上から2番めのPorphyry(ポルフィリ)のままで使用してください。
【アングル】
アングルは「真上にMC」、(この配置が、実際の配置にもっとも近い形になりますが、他ツールではあまり見かけません。)
【サイン背景色】 サイン背景色は、デフォルトではなく、その下のエレメンツ毎、にしてください。
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以上で出力したものが以下です。


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拡大図クリックで表示されます。

占術研究家 秋月さやか