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夢解き関連

 「夢」とは、まだ現実になっていないものを意味します。未来への期待、想像。現実的ではないものや、すぐに消えてしまう儚いものを「夢」と称することもあります。しかし、夢とは本来、眠っている間に見るもの、です。日本語の夢(ゆめ)の語源は、「寝目(いめ)」なのです。夢の中で起こることは、たしかに現実ではありません。しかし、夢を見ている時には、それが夢だとは思っていません。あたかも現実のような感覚が伴うことさえあります。

 魂という概念が、はっきりと唱えられるようになったのは古代エジプト時代からというのが定説です。が、私は、人が夢を見るようになった時に、(正確にはめざめてからも夢の記憶を思い出すことができるようになった時に)、魂が生じたと考えます。なぜなら、魂とは想念だからです。従って、夢を見る動物には魂があり、夢を見ないとされている動物には魂はない、ということでしょう。猫や犬には、レム睡眠があると考えられています。それは、犬や猫が眠っている時、まぶたの下で眼球が動いていたり、寝ぼけながら咆えたり唸ったりすることをみてもわかります。

 想念の世界には、アカシックとしての記憶が蓄積されています。夢から、すべての想念世界が生まれました。冥界も天界も、夢が起源なのです。人が夢を見なかったら、魂はなく、冥界も天界も存在していません。魔術も宗教も占術も、その起源は夢だと私は考えます。

 かなり前から、夢占いや睡眠に関するキーワードが浮上してきています。その原因のひとつとして、現代人が「安眠」を欲しているという事情があります。心も体も、「安眠」によって癒されます。夢は魂の充足のためにやってくるのです。「夢占い」を信じる信じないは、もちろん個々人の自由です。が、時々は、夢を思い出す時間を作ってください。ただ思い出すだけで、心を癒す。あるいは活性化する、調整する。理屈抜きで、夢には、そういう力があるのです。なぜなら、夢はすべての意識の根源だからです。

占術研究家 秋月さやか

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