三日月は時を告げる運命の角笛
半月は過去と未来の境を照らし
満月はその面に世界を映す銀鏡
闇の月は眠りの中で再生を夢見る
月の光の世界は、おぼろげな光に包まれた幻想世界。月の世界には、地上から去った
すべてのものが留まっています。過去の思い出、答えられなかった祈り、叶わなかった希望・・・etc。月の光の下では、現実の輪郭はぼやけて薄くなり、普段は隠されてしまっているものが浮かびあがります。闇の中に潜んでいたあやかしや、運命の予兆が気配を見せ始めるのです。
満月の晩、幾重にも重なる月の光の中を、かすかに不思議な歌声が聞えてくるような、そんな気がする時があったなら・・・それはたぶん精霊たちの歌声。樹々や草の子守り歌、そして動物たちの内緒話。そんなものも、満月の晩ならそっと耳にすることができるかも知れません。
それは素晴らしく大きな満月の晩のこと。月の光の中を、ひとりの娘の姿が影絵から抜け出たように家路を急ぐのが見えた。それが黒々と並んだ樹の影の森を抜け、村はずれの四つ辻にさしかかった時・・・。四つ辻の大きな樹の影から、背の高い影が抜け出して、娘に呼び掛けた。「遅かったね。待っていたよ。」 「ええ・・・。」思わず娘はその声に答えた。答えてしまってから娘はびっくりした。だってその影は、娘の知らない若者だったから・・・。でも娘はその若者を知っているような気がした。なんだか昔、会ったことがあるような・・・そして良く知っているような・・・。
「さあ、行こう。」若者は微笑みながら言った。娘もなんだか一緒に行かなければいけないような気がしていた。どうしてだかはわからないけれど。でも、娘はずいぶんととまどいながらもこう答えた。「私、家に帰らなくては。」その答えを聞くと、若者は寂しそうな顔をしてしばらく娘を眺めていた。月の光が2人の影を照らしだし、影までもが月の光の銀粉をまぶしたような、そんな不思議な光景だった。
しばらくたって若者は、急に決心したように告げた。「さよなら。」そしてくるりと後ろを向いて歩きだし・・・いつの間にかその姿は月の光の中に溶けていってしまった。娘はといえば、その場にずっとたたずんだままだった。あたりはしんと静まり返り、音ばかりでなく、時までもがためらうように止まっていると思えた。
ふと気がつくと、樹の枝のざわめきのようなかすかな声がどこかから聞えてきた。「そう、19年前だったよ。」「ちょうど19年過ぎたんだな。」「あの2人は結ばれなかったね。」「そう、想いだけが残っているのさ。」・・・誰の声? 娘が樹の上をよく見ようと首を傾げたとたん、ばさばさっと音がして、ふくろうが2羽、樹から飛びたった。
それは誰の想いだったのだろう。月の光の中に蘇った過去。19年前に、この樹の下で何があったのか。かつて別れた恋人たちの想い。想いだけが成就せずに、満月の光の中に浮かびあがっては、幻想を蘇らせるのだろうか。19年の時を隔てたこの晩に・・・。
娘は樹の根元の穴に何か光るものがあるのに気がついた。探してみると、それは新月よりも細く光る銀の指輪。娘はその指輪をはめてみた。すると・・・それは月の光の中に、蒸発していくようにたちまち溶けていってしまった・・・。
月齢占い Moon’s Age
月は心を支配する、と信じられています。だから、その人が生まれた時の月の満ち欠けが、心の状態をあらわすのです。輝いている部分は外に向かう意識。闇の部分は内側に向かう意識。心のバランスが月の状態に象徴されているのです。
あなたが生まれた時、月はどのような輝きだったか・・・。新月暦から、あなたの月齢を数えてください。新月から誕生日が何日めになるか数えます。新月を0として数え始めて。それがそのまま誕生日の月齢。
新月0齢はすなわち、ついたち月。つまり、2齢で三日月、14齢は15日月。
注!月齢と何日月は異なります。
太陽暦では、新月は19年ごとの同月同日に巡ってきます。つまり、19年前の同じ月日の晩には、同じ月齢の月が夜空に姿を見せていたということ。19歳、38歳、57歳の誕生日の夜であれば、あなたが生まれた時の月齢に近い姿の月が輝いているわけ。
新月暦の年に19年を加減すれば、暦に載っていない年の誕生日の月齢を知ることもできます。なお、遅い時間の生まれなら、月齢に1を加えてください。
新月暦 New Moon Ephemeris
1950:1/18 2/17 3/19 4/17 5/17 6/16 7/15 8/14 9/12 10/11 11/10 12/9
1951:1/8 2/6 3/8 4/6 5/6 6/5 7/4 8/3 9/1 10/1 10/30 11/29 12/28
1952:1/27 2/25 3/26 4/24 5/24 6/22 7/22 8/21 9/19 10/19 11/17 12/17
1953:1/15 2/14 3/15 4/14 5/13 6/11 7/11 8/10 9/8 10/8 11/7 12/6
1954:1/5 2/4 3/5 4/3 5/3 6/1 6/30 7/30 8/28 9/27 10/27 11/25 12/25
1955:1/24 2/23 3/24 4/22 5/22 6/20 7/19 8/18 9/16 10/16 11/14 12/14
1956:1/13 2/12 3/12 4/11 5/10 6/9 7/8 8/6 9/5 10/4 11/3 12/2
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1958:1/20 2/19 3/20 4/19 5/19 6/17 7/17 8/15 9/13 10/13 11/11 12/11
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1966:1/22 2/20 3/22 4/21 5/20 6/19 7/18 8/16 9/15 10/14 11/12 12/12
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New Moon 新月・朔・0齢〜1齢
新しい月の始まり。ついたちの語源は月立ち0齢はすなわち、1日(ついたち)月。1齢、二日になると、朔を過ぎたという意味で既朔。まだ姿は見えません。新月をSyzygyとも呼びますが、これは錬金術では聖なるカップル。男性原理の太陽と女性原理の月との結婚を意味します。
この月のもとに生まれた人々は、月の感情より太陽の理性が勝る理論派。太陽の男性意識と月の女性意識を兼ね備えた中性的な魅力の持ち主。
Crescent Moon 2齢〜5齢(三〜六日月)
夕暮れの西の空に見え始める月。輝き始めた新しい月。昔は三日月が月の始まりを知らせました。その形から、神々の酒ソーマを入れる杯。収穫物を刈る鎌。グノーシス派では、魂を月の世界につれてゆく船。
この月のもとに生まれた人々は、好奇心が強く、思いつきをすぐ行動に移します。時代の先頭に立ち、新たな道を切り開く冒険者。自由で囚われない意識の持ち主。変化の多い人生を送ります。
Half Moon(First Quarter) 6齢〜9齢・上弦
闇と光が半分づつの半月。そしてこれから光が闇を凌いで、満ちつつある月。その形は、弓に弦を張った形を思わせます。上弦とは、弓に張った弦が、上向きになる形という意味。
この月のもとに生まれた人々は、心の内に、光の理性と闇の感情の対立を持っています。相反する2つの意識の間で葛藤し、決断するパターンが、人生の重要な場面に訪れます。>
Gibbous Moon 10齢〜12齢・ 十三夜月
凸型月。孕んだ豊穣の月。実りをもたらす力を持つとされます。特に十三夜月は豊穣をもたらす月として、信仰の対象にする地方もあります。
この月のもとに生まれた人々は、生み育てる月の影響力を強く持つ生まれ。子供や家庭を大事にする平和主義者。周囲の人々に優しさを与え、共存共栄します
Full Moon 満月・13齢〜15齢(十五夜前後)
十五夜(望月)丸い満月は、自然界で最も円に近いもの。また、満月の晩は、その明るさゆえに古代では祭りの夜でした。実際の満月は、必ずしも14齢(十五日月)前後で起こるとは限らず、多少前後します。
この月のもとに生まれた人々は、華やかな月のように、周囲を惹きつける魅力の持ち主。より完璧さを求め続ける理想主義者。
Disseminating Moon 種蒔き月、月待ち・16齢〜19齢
十七夜 立待月(たちまちづき)。十八夜 居待月(いまちづき)。十九夜 臥待月(ふしまちづき)。二十夜 更待月(ふけまちづき)。満月過ぎ、月が昇ってくるのを待つことになる月。
この月のもとに生まれた人々は、種蒔きの月の名称にふさわしく、目標達成のための努力を惜しみません。蓄積や管理が得意。受動的で、周囲の状況に合せたり、時期を待ちながら、冷静に人生の選択をします。
Last Quarter 下弦・20齢〜23齢
半月。すっぱりと刃物で切ったような半分の月。闇と光が半分、そしてこれから闇に向かう月。下弦とは、弓に張った弦が下向きになる形。
この月のもとに生まれた人々は、慎重で堅実。強いこだわりの持ち主。責任感が強く、周囲の期待と、自己の願望との間で葛藤するでしょう。
Balsamic Moon 鎮静の月・24齢〜26齢
凹型月。やせ細り、次第に消えゆく月。静まりゆく夜空の光。隠されていく月の光。バルサミックとは、心を沈める効果のある香り。
この月のもとに生まれた人々は、消えゆく月。失われつつあるものへの憧れ。豊かな空想力や神秘的な能力の持ち主。繊細で記憶力に優れ、過去を懐かしみます。
Dark Moon 晦(みそか、つごもり)27齢〜29齢
闇の月。ひとつきの終わり。闇の中から、再び新しい月が再生するのを待つ時期。つごもりは、月篭りからきた言葉。
この月のもとに生まれた人々は、秘めた野心の持ち主。周囲を感化するカリスマ性に恵まれた強い運の持ち主。同時に自己犠牲の精神も併せ持ちます。試練に遭っても、最後まで諦めず、屈伏しません。
Lunar Eclipse 月蝕
豊穣の満月が闇に隠される月蝕は、古代では凶作の暗示。地球の影になった部分が赤銅色に輝きます。魔法の月。
(Nature Mind Book「月」の一部より掲載)