叡智と秘密の木の実

　晩秋の野山に実る木の実は、人間だけでなく、動物や鳥たちにとっても貴重な食料。それだけではありません。堅果は、厳しい冬を越して春になると芽吹く（あるいは何年間も保存された後でも芽を出す）ことから、次代に受け継がれる叡智の象徴でもあります。固い殻に守られた中にはまさに宝が詰まっているのです。
　胡桃は（その実の形が脳に似ているからなのかも知れません）、知恵を授ける木の実。実際、胡桃は健脳食なのだそうです。 　また、堅果は、その固い殻から困難を克服する忍耐力をもたらし、固い胡桃の殻を割ることができれば、どんな試練にも打ち勝つ力を得るとも言い伝えられます。
　難問に突き当たったら、胡桃を食べながらしばし長考。試練に立ち向かう良いアイデアがわいてくるかも知れません。どんな人生にだって、試練はあります。もちろん２人の未来にだって。２人で試練に立ち向かうためのお守りなら、胡桃です。同時に、胡桃は、その中に秘密を閉じ込めます。恋人に言いたくない過去がある人、胡桃の中に閉じ込めてしまいましょう。

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