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初夢公開鑑定2016、バックナンバー

2016初夢公開鑑定発表!

今年もたくさんの夢のご協力ありがとうございました。
 さて、毎年、なんとなく夢の傾向があるのですが、今年について言えば、故人の夢が多かったような気がします。古くは、祖霊が家に戻ってくるのは年に2回、正月と盆でした。だから、新年の夢に祖霊があらわれるというのは、それほど珍しいというわけではありません。
 解説にも書きましたが、祖霊が登場する夢は、その表情がポイントです。つまり、夢の中で故人(もしくは祖霊)がほほ笑んでいたら、それはよい運勢を告げ、険しい顔をしていたら、試練を警告しているというものです。
 本当に興味深い夢ばかりで、応募いただいた全ての方にお答えしたかったのですが、なるべくたくさんの方の参考になりそうな夢のパターンをとりあげてみました。

秋月さやか


2016年初夢公開鑑定発表



「蛇をくわえて空を飛ぶ龍の夢」
 冬至のあたりに見た夢です。空を見上げていると大きな龍が口に金色のヘビをくわえて、悠々と泳いでいました。私は龍がお腹をくねらせるのを見ながら「ずいぶん気持ちよさそうに泳ぐものだな〜」と感心して見入っていた、というものです。龍にはほとんど興味がなかったので、こんな夢を見て本当にビックリしました。
(ハンドルネーム けい)

 冬至のあたり、まさにそれが初夢にあたります。古代中国では年の区切りは冬至でした。冬至は、南中時の太陽の影がもっとも長くなる(太陽が低くしか昇らない)日です。高い緯度地域では、太陽が昇りません。冬至は太陽の死でした。そして冬至を過ぎると、太陽は再び復活する。それが1年という時の単位を実感することのできる目安だったのです。
 古代中国では、よい年となることを祈って、占夢官がめでたい初夢を奏上するというような儀式があったようです。それが「初夢」の起源です。
 日本では、「一富士二鷹三茄子」が良い初夢とされていますが、「二鷹」について言えば、「広い空を自在に飛ぶ」というところが吉意であるとされました。つまり、鷹でなくても、空を飛んでいる夢は吉夢です。悠々と気持ちよさそうに空を飛ぶ龍は、けいさんご自身の今年の運勢だと思われます。金色のヘビは獲物なのでしょう。となると、きっと欲しい物を手に入れる年になるでしょう。 (秋月さやか)



「綺麗に飾ったなだらかな山の夢」
 少し離れた場所に、クリスマスツリーのように綺麗に飾った山(麓から頂上まで、見えたのは右半分のそんなに高くないなだらかな山)が見えました。
(ハンドルネーム えりな)

 山はめざすべき目標をあらわします。今よりも高いところへいくという向上心のあらわれでもあります。
 「一富士二鷹三茄子」の「一富士」は、日本一高い山です。徳川家康公は、その日本一高い富士山に登る夢をみて天下統一を成し遂げたという話が伝わっています。
 夢のなかにあらわれたのは、「少し遠い場所に」ある、「綺麗に飾った山」「そんなに高くはないなだらかな山」です。となると、今、目の前にある何かではなく、ちょっと離れたところにある物事、(まだ自分とは縁がないかも知れない)、でも、「綺麗に飾っている」と思われるような物事にチャレンジです。「そんなに高くはない」ということでしたら、今年の目標は、それほど困難な道のりではなさそうです。 (秋月さやか)



「高盛飯の上の白蛇をつかまえる夢」
 目の前に、昔話みたいな山盛りの真っ白なご飯があらわれ、そのご飯のてっぺんに一匹うにょうにょしながらのっている生物があり、何かな?と思ったら白蛇でした。そして、お箸で白蛇をいとも簡単にバシッとはさみつかまえて、目が覚めました。
(ハンドルネーム サオリ)

 「昔話みたいな山盛りの真っ白なご飯」とあるのは、高盛飯ではないかと思われます。高盛飯とは山盛りのご飯のことですが、本来、日常ではこのような盛付け方はしません。これは、人生の節目となる儀式に用いるもので、それは誕生と結婚と葬式です。しかし、この高盛飯を本人が食べることができるのは、結婚の時だけなのです。
 そしてこの高盛飯のてっぺんにいる白蛇をお箸でバシッとつかまえる。もしかしてサオリさんが現在独身なら、これは結婚の夢ではないでしょうか。しかも、食べるのに困らない相手をつかまえることができるという、吉夢です。すでに既婚者の場合は、財運に恵まれること。いずれにせよ、吉夢でしょう。 (秋月さやか)



「白いパールのネイルを塗る夢」
 スタンディングバーで、少し年配の女性たちがみんな手の爪に綺麗なネイルをしている。私も自分の手の爪に白いパールのネイルを塗る。
(ハンドルネーム NINA)

 ネイルが流行っていますので、ネイルの夢をみる方も多いのではないでしょうか。しかし、古来の夢占いでいえば、爪を飾るのは散財を意味していることがあります。
 また、爪は攻撃性をも意味します。「能ある鷹は爪を隠す」などという言葉もあるように、爪を尖らせているのは、反撃の機会を伺ってるという意味でもあります。となると、ネイルサロンにいる夢は、女性どうしの競争かも知れません。才能を磨き、まさに自己研鑽の年になりそうな夢です。 (秋月さやか)



「先生から退学しなさいと言われる夢」
 夢は役者という狭き門です。今年こそ夢に近付け、羽ばたけるでしょうか。
 初夢の内容は以下の通りです。学校の授業参観で、女の子が先生に当てられたが緊張して何も喋れず、泣きながら部屋を出て行ってしまう。それを見た私は可哀想だなと感じ、私は泣きながら立ち上がり「私は先生が大嫌いです」と発言する。その後、私は先生に個室に呼ばれ退学しなさいと言われるが、私は負けたくないので退学しませんと泣きながら主張する。
(ハンドルネーム ちっぷ)

 「私は先生が大嫌いです」という発言は、おそらく認められたいという気持ちのあらわれなのでしょう。自己主張のひとつの形です。
 「退学しなさい」というのは、社会に出なさいという意味かも知れません。おそらく、ちっぷさんは現在自分がいる場所で学ぶことは、もう何もないと感じているのではないでしょうか。そして、周囲からのアドバイスも「感情的に受け入れられない」状態ではないでしょうか。
 夢の中では「負けたくないから退学しません」と主張する。もしも学校が職場だとすると、「退学」はリストラです。退学したくない、は仕事をやめたくない、という意味です。ですが、夢をよくよくみていくと、ちっぷさんご自身、もう今の場所では何も学ぶことはなく、感情的にも受け入れることのできない人間関係に囲まれているように思えます。そのような場所に、負けたくないという競争心で留まるべきなのか、それとも、もっと別な世界を探して、新たな学びを考えるのか。そのあたりを考える必要のある夢のように思えました。 (秋月さやか)



「客先で説明を聞いてもらえなかった夢」
 客先に行って説明をしようとしたら、ヒステリックになっていて、ちゃんと聞いてもらえず、全部言い訳をしていると言われたというような夢でした。何を言っても挙げ足を取られるみたいな感じで。
(ハンドルネーム 佐竹 滝と棚田と歴史の墓巡りルポライター)

 新年早々、気分の悪い夢、と感じられたかも知れませんね。でも、これは予知夢ではありません。夢に登場した客先が仮に実在する相手であっても、実際に起こることを告げている夢ではありません。
 客先に行って説明しようとしたら、相手は話を聞いてくれなかった。全部言い訳をしているようにとられていると感じた。これはつまり、相手に誤解されているという状況ではないでしょうか。しかしながら、相手が怒っているというのは、怒りというコミュニケーションをしている状態です。コミュニケーション断絶という状態ではありません。つまり、誤解を解くことができればよいわけです。
 「全部言い訳」ということですが、ある意味、言い訳イコール説明です。説明できるかどうか。できなければ、何も言えずにただ「申し訳ございません」と頭を下げるしかないわけですが、そういう状態ではないようです。とみていくと、これは仕事の夢ではないような気がします。佐竹さんが今、考えているライフワークに関することではないでしょうか。 (秋月さやか)



「黒に赤の混ざった大きな蝶の夢」
 体育の授業前なのか、友達が「日焼け止め塗らないの?」と言ってきて、更衣室に日焼け止めを取りにいこうとしたら、大きさが1メートルくらいの蝶がいました。 色は黒をベースとした赤の混ざった蝶でした。蝶は床にじっとしてました。その蝶を見て、きれいというよりはかっこいいと思いました。 そして更衣室のロッカーから日焼け止めを取り出し、蝶を後にして更衣室を出ました。なんだか、不思議な初夢を見ました。何か蝶に意味があるのではないかと思っているのですが、是非鑑定をお願いします。
(ハンドルネーム ゆーさん)

 日焼け止めが必要なぐらいですから、夏、日差しの強い時期と考えるべきでしょう。夢の中の季節が、運勢の状況を意味することがありますが、となると、今年は強運の時期にあたります。
 大型の蝶ということで、揚羽蝶などのイメージでしょうか。蝶は、卵→いもむし→さなぎ→蝶 と姿を変えることから、成長や出世を意味します。女の子が急に綺麗になる様子を「さなぎが蝶になった」などという言葉もあるがごとく、女の子の成長を意味する生き物とも考えられます。
 古代、蝶と蛾は区別されていませんでした。蝶はさなぎとなり、蛾は繭を作るのですが、蝶も繭を作ると考えられていたようです。結婚式の介添え役の男女の子供を、雄蝶と雌蝶と呼ぶのはこのためで、結婚は繭という家庭を造ることと考えられたのです。(雄蝶雌蝶は、洋風に言うと、リングガール&ボーイとか、花嫁のベールを持つベールエンジェルでしょうか。)となると、結婚を意識するような出会いもやってくるかも知れません。 (秋月さやか)



「片想いの人と抱き合ってお話しする夢」
 夢に私の片想い中の人が出てきました。周りにたくさん女の子がいる中で私と好きな人が抱き合ってお話していました。 話の内容としては、恋人同士が話しているように愛の言葉やたわいのない、この後どこに行く?などです。場所は父方の祖父の家です。 これは私がずっと彼のことを想っていた結果夢に出てきたのでしょうか?それとも何か他のメッセージがあったのでしょうか?
(ハンドルネーム ちなつ)

 これは「充足夢」です。憧れや願望が夢の中で形になるという夢ですから、残念ですが、実現はしません。
 しかし、実現はしないものの、その感覚はリアルでまるでドラマを観ているかのようだ、とみなさん、おっしゃいます。そう、「充足夢」はみていて楽しい夢なのです。しかし、それはドラマですから、現実にはなりません。片想いの相手だけでなく、憧れのタレントさんなどが登場する夢をみる人も多いようです。ちなみに、実際に恋愛が実現する夢には、ほとんどといってよいほど、実際の相手の姿は登場しないものです。 (秋月さやか)



「見知らぬ異性と恋人のようにふるまう夢」
 見知らぬ異性に好感を抱いた。そして、その異性と恋人のように、手をつないだり、腕を組んだりして自分の友人たちに紹介をした。こんな初夢を見たのですが、どういったことを表しているのでしょうか?
(ハンドルネーム fumiiya655)

 近々、恋人ができることを告げる夢です。見知らぬ異性が登場する、というところがポイントです。実際に片思いしている人が夢に登場して恋人のようにふるまっている夢は「充足夢」ですから叶いません。しかし、夢に登場する見知らぬ異性は、これから出会う運命の相手です。
 といっても、夢に登場している相手とそっくりの相手と出会うというわけではありません。夢に登場する見知らぬ異性は、たとえていうと、運命の予行演習につきあってくれている仮の登場人物といったところです。そして、恋人になる相手とは、今はまだ出会っていないか、出っているとしても、それほど印象に残っている相手ではないようです。 (秋月さやか)



「転職と複数の異性から告白される夢」
 私が見た初夢は、転職と複数の異性から告白されるという内容でした。登場人物は、自分以外みんな知らない人でした。
 それまで勤めていた小さな会社が何かの事情で解散することになり、私は新しい職場へ行くことになりました。そこはオシャレでアットホームな環境で、みんな楽しそうに働いています。私もその一員として働いていたところ、年下の同僚2人からほぼ同時に「好きです」と告白されました。どちらかを選ぶ前に目が覚めてしまいましたが、とても幸せな夢でした。この夢にはどんな意味があるのでしょうか?
(ハンドルネーム あおい)

 現在、お勤めをしているとしたら、実際に転職を考える機会がやってくるでしょう。告白してくる年下の同僚2人は、転職の可能性をあらわしています。つまり、2つの転職先の可能性があります。もしも現在、お仕事をされていないとしても、新しい仕事選びについて考えることになるのではないでしょうか。いずれにしろ、夢の中での転職は、生き方が大きく変わることを告げています。 (秋月さやか)



「大きな船で無人島に行き、波にもまれて脱出する夢」
 水面が光り輝く大海原へ大きな船で大人数で出かけます。無人島のようなところにある大きな宿泊施設で、乗組員みんなで学校や会社の新人研修のような感じで団体行動をとる。 帰りのころには恋人が出来てハッピーエンド寸前のところでハプニング!かなりの波にももまれて沈むかと思ったけれど、飛行機か何かで脱出(もしくは無事に帰岸したかどっちか。)という、結構ストーリーがまとまっていた夢でした。
(ハンドルネーム しずく)

 大きな船はたいてい職場です。無人島のようなところにある宿泊施設ですから、仕事は忙しく、仕事の関係者以外とは孤立している職場ではないでしょうか。でも、それなりに楽しく、たぶん仕事のやりがいもあるのでしょう。しかし、ハッピーエンド寸前でハプニング!波にもまれて沈むかと思ったけれど、脱出。つまり、プロジェクト完成手前で、ハプニングが起きる可能性があるということです。「飛行機か何かで脱出」が、何を告げているのかは、もう説明の必要はないでしょう。まさに波乱のストーリーです。しかし、いろいろとあるものの、きっと、有意義な経験ができる年になるのではないでしょうか。 (秋月さやか)



「月が赤黒く燃える太陽に変わり、消えていく天体ショーの夢」
 窓から月が見えて、月が赤黒く燃える太陽に変わり、最後は消えていく天体ショーが見られ、空を見ながら拍手する人の姿が見られました。今日から仕事はじめです。去年から始めたビジネスが、軌道に乗りません。今年は、確実な結果を出したいです。展開は如何なものでしょう?
(ハンドルネーム ゆりあ)

 「月が赤黒く燃える太陽に変わり」とは月蝕でしょうか。それとも日蝕でしょうか。色からすると月蝕のような感じもします。蝕はたしかに、印象的な光景です。年に何回か、世界のどこかでみることができる天体ショーです。しかし、蝕は同時に凶兆でもあります。
 「ビジネスが軌道に乗らない」という言葉がキーワードになっているのかも知れないと思います。月と太陽の軌道が交差する点がドラゴンポイント。その近辺で起こる満月と新月のみが蝕となるのです。といっても、蝕は、一定時間が過ぎれば終了し、再び光が蘇ります。消えていくように見える太陽も月も必ず蘇るのです。何かが終わり、その後に再生するという夢かと思われます。大きな時の単位で物事を考えてみてください。
 一般にスピ系の方は、「新月の願い事」がお好きだと思います。それ自体は各人の好みの問題です。が、新月とはそもそも、月が見えなくなる(消える)現象を含んだ日をいいます。むしろ、新月を過ぎた翌々日あたりに姿を見せ始める若い月の姿を、夕暮れの西の空にみつけてみてください。欠けた光が再び蘇るというイメージを、心に刻んだ方がイメージトレーニングとしては有効かと思いますので、お試しになってみてください。 (秋月さやか)



「鼻にできた赤いニキビの夢」
 初夢なのですが、寝室のベッドの上で痒くて目が覚め、手鏡(実際は持っていない物)で見ると鼻(位置は小鼻の頂点と目頭の中間くらいの位置でほぼ真ん中の左寄)にできた赤いニキビがあり、「あっちゃ〜メイクしたまま寝たからか〜」(実際はいい初夢見たさにしっかりお風呂に入ってメイクは落として寝てました)と思いながらボリボリと掻く夢を見ました。いつも長くて支離滅裂なSFみたいな夢を見るのに、その日だけ現実的で短い夢だったので何かの暗示かな?と思ったのですが、どういうメッセージなのでしょうか?
(ハンドルネーム もも)

 鼻にできる赤いニキビは、人相学では散財の暗示とされます。ということは…。どうやら散財してしまいそうな危険を告げている警告夢なのではないでしょうか。
 金融関係の方から伺った話なのですが、昔の金貸しは、お金を借りにくる人の人相をみてから貸すか貸さないかを決めたそうです。そして鼻に吹き出物がある人には、お金を貸さなかったと言います。それは、鼻の吹き出物が散財運をあらわすためです。事業資金など計画的なお金を借りに来るわけではなく、軽い気持ちで散財する借金なので、返せなくなる可能性が高くなる、だからお断りしたのだそうです。となると、欲しいものがあるとしても、軽々しい借金はしないほうがよい、ということになります。経済的な引き締めについても、考えてみましょう。 (秋月さやか)



「便器から溢れる便の回収作業の夢」
 昨年に引き続きお願いします(_ _) 内容は、便器から大量の大便が溢れ出てきてそれを手づかみでビニール袋に回収し積み上げていく。大便は無臭で嫌な物が一つもなく回収作業を嬉々と楽しんでいた。以上です。
(ハンドルネーム ネアルコ)

 排泄物は、地に戻って養分となることから、古今東西、どの夢占いにおいても金運を告げます。従ってこの夢は、財運に恵まれる典型的な夢です。それも大量に…。回収作業を楽しんでいたということは、すでに、入金が予定されているお金でしょう。また、お仕事が楽しいということも意味しているようです。
 排泄物はすべて金運かという質問をされたことがあります。基本的にはそうですが、牛や馬の排泄物はOKでも、犬や猫の排泄物はNGとしている書物もあるようです。なお、鳥の糞についてはたいてい吉兆です。たぶん、肥料にできるかどうか、というあたりがポイントになるようです。
 となると、回収に使用しているビニール袋が、ゴミ袋なのかどうかが気になってきます。つまり、回収してそのままゴミ焼却場行きでは、もったいないという話です。もしかしたら、これまで不要だと思っていた回収物が、お金を生み出すというようなヒントも込められているかも知れないと思いましたが、いかがでしょうか。 (秋月さやか)



「首を絞められそうになる夢」
 私が一人でベッドに寝ていたら誰かが入ってきて、次の瞬間、年末にダンボールをまとめた時に使ったビニール紐を二本にして、私の首に巻きつけ、じわーっと首を優しくしめてきたのです。私が恐ろしくなって目を開けると、その人は部屋をでていきました。初夢なのにショックです。
(ハンドルネーム あくび)

 たしかにショックな初夢ですね。でも、悪いことが起こる夢ではないので、安心してください。ただし、呼吸障害に関係していることがあるので、健康状態に注意なさってください。
 既出の夢で解説いたしましたとおり、古代ギリシャのヒッポクラテスも、アルテミドロスも、そしてイスラムのイブン・シリンも、夢は体の状態に影響されるとしています。起きている時には意識が向かなかった体の不調が、夢の中ではっきりとすることがあるといいます。つまり、息苦しいという感覚が、首を絞められる連想に繋がることもあり得るということです。また、体の不調や感覚が関係してみた夢には、それ以上の深い意味はないとされます。
 首を絞めれられる夢については、これまでにも何例か伺ったことがあります。ですからそれほど珍しい夢ではないのですが、その方たちに共通しているように感じられましたのは、ストレスが強く、呼吸が浅いようだということでした。リラックスして呼吸を調整することを心がけてみてはいかがでしょうか。
 また、首を絞められる夢も含め、(特定の)誰かに殺されそうになる夢をみた場合ですが、その相手に自分の人生を支配されていると感じる時などによくみるようです。「真綿で首を絞められるような」という日本語の慣用句をご存知かと思いますが、それは、相手から遠まわしにプレッシャーを与えられているように感じている状態を意味します。この、「じわーっと首を優しく絞めてきた」状態は、まさに「真綿で首を絞められるような」状態ではないかしら、と思われるのですが。たとえば、子供が親に殺されそうになると感じる夢などもこれに含まれるでしょう。やんわりと、過度の干渉をされて息が詰まるような状態をいいます。また、殺されるという夢には、たいていの場合、自立(依存)というテーマを含んでいることがあります。 (秋月さやか)



「海外からの荷物を、いつ取りに来るのか、聞かれた夢」
 宅急便から電話あり、海外から荷物が届いてるのに、いつ取りに来てくれますか?という事をかなり、感じ悪いいい方されて嫌な気持ちの中、荷物届いたから、あの言い方は、あんまりだと言おうと主人に言って玄関開けたら3人の男性がいて、勝手に入って来て主人がいるのにびっくりした様子の時に目が覚めた。4日から新しい職場で慣れてないから不安が出たのかなぁと思いつつ、消化不良な夢でした。
(ハンドルネーム 鶴亀)

 荷物の中に入っているものは可能性、つまりまだ実現していない運命です。宅急便の場合、その中身は荷物ですが、これが手紙だったとしたら、中身は文面になるでしょう。しかし、まだ受け取っていないので、中身が何であるか(どんな可能性であるのか)はわかりません。
 いつ取りに来てくれますか?と、日時を聞かれています。ということは。何らかの運命の訪れを告げており、それは、鶴亀さんが自分から連絡して取りに行かないと受け取れないものです。用意されてはいますが、自発的に取りに行く必要があるという種類のもので、「いつ」と自分で指定する必要があります。となると。今年の予定はもう決まっておられますか? 「いつ」と時を決めてやるべきことがありませんか?まず、それについて考えましょう。しかしながら、「感じ悪いいい方されて嫌な気持ち」になるので、必ずしもやりたい物事はないかも知れません。
 玄関をあけて3人の男性がいたということですが、その人たちは宅急便の荷物を持ってきてくれたのでしょうか? どうやら、そうではないような気がします。たまたま訪れた他の人を、宅急便の人たちと勘違いしている可能性もあるということです。いつ取りに来てくれますか?と聞いてきた後で、その感じ悪い相手が、届けてくれたりするものでしょうか? ということは、やはりその荷物(可能性)は、ご自身で日時を決めて受け取る必要がありそうです。 (秋月さやか)



「玄関の外でナイフで刺されそうになった夢」
 変な人が隣の家の玄関の前にいるようで、玄関の外に出ると、ナイフで刺されそうになった夢。去年まで住んでた家の玄関です。 (ハンドルネーム はまっこ)

 外の世界は危険。親は子供に、このように教えることがあります。もちろんそれは間違いではありません。小さな子供が家の外に出るのは危険です。
 しかし、子供は成長すると、その危険な世界に出ていかなくてはなりません。はまっこさんは、最近、就職されたそうですので、これが自立を告げている夢であることはあきらかでしょう。また、実家を出て自立(もしくは結婚)を考え始めているけれど、それに不安が伴っているという状況のようです。社会的なリスクに対しての認識が、やや不足している状況かも知れません。自分で自分を護るという意識を身につける必要もあるということを夢は警告してますが、しかし、実際に何か危険なことが起こるという意味ではありませんので、それは気にしなくてもよいかと思います。しばしば、自立(就職や結婚)は実家を出るということで、死の形になってあらわれることがあるからです。 (秋月さやか)



「反対車線を走って、赤いトラックと正面衝突の夢」
 一方通行に近い道を切り返し、2車線の通りへ左折で出た時に、思わず右車線を走り、やばい日本は左車線だっけと思った時に、赤いトラックと正面衝突。
(ハンドルネーム ゲン)

 道は人生です。一方通行の道を切り返すというのは、いったん決めて進んでいる進路を変更することではないでしょうか。2車線の通りに出るのですから、今よりも広い道に出るということのようです。広い道とは、社会的に人の行き来が多い場所です。
 しかし、左折で出たのにも関わらず右車線に入るというのは、ちょっと不自然な感じがします。「やばい日本は左車線だっけと」つまり、日本と海外を間違えているということです。これは、海外ルールと日本ルールとの取り違えという問題を含んでいます。
 また、道を曲がるというのは、運命的な選択や決断を意味します。大きな運命的選択がやってくるでしょうが、安易な決断は避けたほうがよいでしょう。一歩通行の道とは、細い道を意味しているわけです。そこから大きな道に出る。一見、運勢が開けるような出来事がやってくるでしょう。ですが、そこでの決断は慎重にせよ、ということです。そして赤いトラックと正面衝突。さすがに正面衝突は凶夢かと思います。
 どうやら、波乱の展開になりそうです。仕事のプロジェクトの進行に気を付けてください。また、この赤い大きなトラックですが、なんとなく私が思うに「消防車ではないか?」というような印象を持ちました。つまり、公共の緊急車両。まあこのあたりは夢からだけでは判断できませんが、いずれにしろ、慎重に。 (秋月さやか)



「雪の日に、知らない人とタクシーに乗り合わせる夢」
 出勤途中、いきなり雪になったようで、荒れない内にバスに乗ろう!と思ってターミナルに行くと、もう結構な人が集まっていて、ちょっとの時間差でもう乗れるか乗れないかなんだよねー、と思い、タクシーを拾う事にする。
 そこにタクシーから降りる人がいてラッキーと乗ろうとすると、まだ中に1名男性がいるが、私は乗り込んでM商事までなので乗せて下さい、と言うと あれ?社員ですか?と聞かれ、彼もそこに行く社員だった。私は社員じゃないんです、もうやめてしまっていてと話すと、あなたのようすからきちんとお仕事もされているだろうと感じられて、多分社員の方だと判りましたよ、と言われる。行き先が同じで、会社にまあまあ間に合って行けるのでほっとしているところで目が覚めた。
(ハンドルネームがYou−Me 漢方養生を伝えるサロン「気祥邸」主催)

 初夢の天気は、たいていの場合、これから1年間の経済状態をあらわしています。といっても、冷え症の方の場合には、経済状態とは関係なく、雪や水浸しになる夢をみることもあるようです。
 バスは企業です。乗り物という運命共同体に乗り合わせる人々が社員です。ですが、バスターミナルには人がたくさん集まっていために、タクシーを拾おうとするわけです。もしかしたらこのあたりは、仕事の選択を意味しているのかも知れません。バスは比較的大きな企業。しかしタクシーは、小さな、そして独自の経営理念を持った事業所。偶然、タクシーに乗り合わせることになった人が、仕事のキーパーソンになるという夢なのではないかと思えますが、いかがでしょうか。 (秋月さやか)



「地震の後、窓の外に山里の景色が広がっている夢」
 地震の夢でした。自宅で就寝中で、今まで経験したことのないような揺れ方の地震。5階建てマンションが上下に飛び上がるように2度3度跳ねたあと、ぐるぐると建物が廻るように揺れ続けます。その間、布団の中の自分は起き上がることすらできません、それは怖いからではなくて、物理的に動けないのです。揺れがひどくて、立とうとすると翻弄されて転ぶ、といったようす。やがて揺れがおさまってきて、ようやく起き上がることができて、窓の外を見ると、見慣れた景色ではなく、行ったことはあるけれどどこだか記憶のない山里の景色が広がっており、そこには親しい友人が手を広げて待っていてくれました。
(ハンドルネーム たまねぎ)

 地震の夢をみたけれど大丈夫?という質問は、最近、よくいただきます。やはり、震災の影響なのでしょう。地震の予知夢ではないのか?というご質問もあります。日本はもともと地震の多い国です。程度の差こそあれ、それが地震の予知夢だとしたら、まあ、そういうことになるのかも知れませんが。
 さて、大地は生活の基盤です。そのため、生活や経済状態が不安定となることを告げている夢の可能性があります。などと書くと心配される方がいるのですが、定年を迎え、年金生活になる方などが、このような夢をみる場合も多いようです。また、手持ちの不動産を処分されるなどで、生活環境が変化するような場合にも、地震の夢をみる場合が多いようです。
 「窓の外を見ると、見慣れた景色ではなく、行ったことはあるけれどどこだか記憶のない山里の景色が広がっており、そこには親しい友人が手を広げて待っていてくれました。」ということからすると、大きなお引っ越しをされるなど、生活環境が変化する可能性もありそうですが、「親しい友人が手を広げて待って」いてくれるわけですから、結果的にはよかった、と思える展開になりそうです。 (秋月さやか)



「左上の奥歯が欠ける夢」
 左上の奥歯が砕ける夢。少し歯がもろくなっているような感覚もあり、ちょっとかみしめたら、ばりんと砕けた。起きた後、ちょっとすっきりしたような、くだけた歯のざらついた感覚も残っていた。
(ハンドルネーム アルモニア)

 歯が抜ける夢についての解釈は、古来よりなされています。例を挙げましょう。
1・歯が抜け落ちる夢は凶、身内の死をあらわす。(エジプト民用文字の夢の書)
2・歯が抜ける夢は身内の死をあらわす。(タルムード)
3・歯は身内である。切歯は子、兄弟姉妹、犬歯は家長。上の臼歯は男の肉親、下の臼歯は女の肉親。これらの歯が動いたら、その歯に当たる肉親が病を得る。抜けたら死の前兆。(イブン・シリンの夢の書)
 と、なんとも縁起の悪い解釈ですが、イブン・シリンの夢の書に従うとすれば、年配の男性が亡くなられる夢でしょう。しかしこれは家族ではなく、身内すべてをあらわしています。血縁の中には、天寿をまっとうされる方もいるかも知れません。
 歯は齢に通じ、子供は歯が生え換ることで大人になり、そして年をとると歯が抜けて老いていきます。そのため、本人の健康状態を告げていると共に、経済状態を告げている夢と解釈されることもあります。
 「歯が抜けるというより、砕けるような感じの夢だった」というお話を伺ったのは、知人の元経営者の方で、会社が倒産する前にみた夢だそうです。その他にも、リストラ前に、歯が抜ける夢をみたという方もいらっしゃいます。食べることイコール経済状態ですから、歯が抜ける夢は、まず経済状態に気を付けるべきでしょう。 (秋月さやか)



「レコードレイアウトを整理している夢」
 5日。システム設計で記録媒体のテープにデータを落とすレコードレイアウト(テーブル)を考えている。頭がくちゃくちゃしていた。周りからはできないと思われている。が、この程度ならできると思って考えている。結果、整理できた明確なレコードレイアウトができる。紙で見える。 だが、できないと言われたことで、よいものを作ったところで、評価されないと不安を感じている。
(ハンドルネーム 酷使夢想)

 ハンドルネームはてっきり(こじか)かと思いましたら…。
 さて、夢の中で、現実の状況を確認する人たちがいます。仕事で考えていることが、そのまま夢に登場するという人たちです。私はこれを「確認夢」と呼んでいます。ごちゃごちゃした状況は、客観的に整理したほうがよくわかるものです。
 有名なエピソードですから、ご存知と思いますが、科学者ケークレの夢がそうです。ケークレは長年ベンゼンの化学構造式の研究を続けていました。ある時、疲れ果ててうたた寝し、夢をみます。その夢の中にあらわれた蛇は、自分の尻尾をくわえ、さながらウロボロスの蛇のように輪になって回っていたのです。目が醒めたケークレは、その蛇の姿をヒントにして6個の炭素分子が亀の甲羅型に連なった構造式を完成させました。
 というわけで、夢の中で素晴らしい理論を発見する、あるいは完成させる研究者たちがたくさん出現しています。
 「だが、できないと言われたことで、よいものを作ったところで、評価されないと不安を感じている。」というのは、正直な気持ちでしょう。しかし、夢のヴィジョン(もしくはイメージ)は感情ではないところから湧き上がってくることがあります。評価されるかされないか、という以前に、イメージが描けるか(整理できるか)ということです。そこには、不安はなく、ただ、可能かどうか(描けるか、整理できるか)、ということのみが重要です。抽象的な話になってしまいましたが、「評価されないと不安を感じている」のは、裏返せば「どうやったら評価してもらえるか」という問題を抱えているということなのではないかと思えました。 (秋月さやか)



「恐怖を感じる道を運転する夢」
 次男の学校の友人が出てきて、その一人のお宅に他の友人と遊びに行きました。帰りに留守だったご主人が帰ってきてご挨拶をしましたが、顔が違ってて、夢の中でも違和感を感じていました。
 車で帰る時、通ったこともない道があり、先導してくれた友人の後を行くとジェットコースターなみの急な下り坂でおまけに細い道があり、運転を誤ると落ちてしまう恐怖を感じました。 顔の違う友人のご主人、見たことなく恐怖を感じる道、これが鮮明に忘れずに残っています。
(ハンドルネーム スターダスト)

 まず、この夢は、2つの夢です。なぜなら、場面が異なっています。ですので、別々な2つの夢として解釈したほうが解きやすいでしょう。
 今回は、2つの夢のうち、「車で帰る時、通ったこともない道があり、先導してくれた友人の後を行くとジェットコースターなみの急な下り坂でおまけに細い道があり、運転を誤ると落ちてしまう恐怖を感じました。」を解いてみます。
 道は生き方です。めざす目標、運命的な選択も含め、どの道を行くかが決まるからです。しかし、夢の中で通るのは「通ったこともない道」だったわけです。となると、これまでにしたことのない体験をする年となるでしょう。そしてその道を行くことになったのは、先導してくれる友人の後を行ったためです。ということは、その友人のアドバイスに従った結果、その生き方を選択したということになるでしょう。ですがその道は「ジェットコースターなみの急な下り坂で、運転を誤ると落ちてしまう恐怖を感じ」る道です。どう考えても、いかないほうがいいのではないでしょうか。
 ちなみに、「顔の違う友人のご主人」のように、知っている人の顔が変わる夢は、これまでその相手に抱いていた印象が変わるような出来事を告げています。 (秋月さやか)



「なぞなぞの本を持っている夢」
 1月8日に知人とお酒を呑み、眠った後に見た夢です。
「なぞなぞの本」と書かれた本を、背表紙を上にしてわしづかみにして右手に持っていました。背表紙を見た感じ、明らかに小学生低学年向けの簡単な本でして、「なんで小学生向けのなぞなぞの本なんて持っているんだろう」と思ったところで目が覚めたのです。本を開くことがなかったので内容は分かりません。時間にすると、とても短い夢です。
 呑みの席がいつもと違ったところといえば、少しですが、私自身のこと知人にお話ししたということ。いつもは人の話しを聞くばかりで、自分の話しをすることはほとんどありません。
 オトナになったいま、子供向けのなぞなぞの本を持っている事自体が不思議です。
(ハンドルネーム ドフラミンゴ)

 名刺の夢をご覧になった後の夢ですね。
 子供のなぞなぞって、答えがわかってしまうと、なあんだ、というものが多いです。でも、わからないと、まったくわかりません。もしかして。あまり難しく考えなくてもいいよ、ということなのではないでしょうか。
 「何を?」→さあ、それは私にはわかりません。いったい何をなのか。すでにしてそこが「なぞなぞ。」
 さて、しばらくは、この「なぞなぞ」を考えなくてはならないようですが、きっと、その答えは、修理しているカバンや、みつからなかった名刺の夢の答えにもつながるような気がします。 (秋月さやか)



「PCが盗まれた夢」
 玄関の鍵を閉め忘れて熟睡してしまっていたようで、起きたときにリビングに繋がるドアにメモが挟まっていたことで泥棒に入られたことに気づきます。焦ってベッドのある部屋に置いてある鞄の中からお財布を取り出して確認しますが、お金は盗まれていませんでした。
 一瞬ホッとするのですが、PCバッグの中を見てみると仕事用のPCが盗まれてしまっていました。非常に焦り途方に暮れていたところ、窓の外がざわざわとうるさくなり、見てみると警察が何人か集まっていました。窓を開けて室内に入ってもらい、リーダーのような人に仕事用のPCが盗まれたことを訴えているところで目が覚めました。
(ハンドルネーム マユコ)

 まずはPCのセキュリティを確認です。
 最大の手がかりと思えるのは「リビングに繋がるドアにメモが挟まっていたことで泥棒に入られたことに気づきます」という部分です。そのメモには、何が書かれていたのでしょうか。パスワードでしょうか? 最近は、巧妙な手口もあるので、要注意です。
 盗まれてしまったという夢が予知夢となることはありません。だから、実際に泥棒が入るという夢ではありません。しかし、盗まれたということは、自分のものではなくなる、あるいは他の人の手に渡るということです。今しているお仕事のことを意味しているのではないかと思われます。仕事での何らかのトラブル、役割分担のことなどかも知れません。そして、「警察が何人か集まって…窓を開けて室内に入ってもらい、リーダーのような人に仕事用のPCが盗まれたことを訴えて」ということですので、解決はするでしょう。 (秋月さやか)



「ぶつかってくる対向車をかわすものの、ぶつけられてくしゃくしゃになる夢」
 車でイベントに参加したら豪雨で道が寸断されてしまったが、なんとか帰ろうと運転したら対向車がぶつかって来たが、ギリギリかわせてホッとした。内心上手く避けれて良かったと得意げになっている。これでは帰れないと話してるうちに駐車場に置いてた車がぶつけられ、くしゃくしゃになっていた。保険で直るかなぁと考えている夢。新たにネットワークの仕事をしようと思っていましたが、上手く行かず止めようかと迷っています。
(ハンドルネーム ムーン)

 夢を解く時には、なるべくよい未来になるように解く。これが夢解きの心得ですが…。その私でもさすがに、新たなお仕事は思いとどまったほうがよいのではないか、というアドバイスをします。
 ギリギリでかわせたとほっとしたのもつかの間、結局、くしゃくしゃになってしまうという夢では、そのお仕事に将来性はありません。 (秋月さやか)



「富士山が噴火し、息子と逃げる夢」
 私と息子が、富士山の裾野に広がる遊園地で、二人で楽しく遊んでおりました。遊んでいる時間がかなり長かったのですが、次に起きる出来事が鮮烈で、前半は全て忘れてしまいました。 なんと富士山が噴火。
 細かい、火のついた噴石がバラバラと降りしきる中、群衆が逃げます。その遊園地には地下に広がる施設があり、群衆はそこになだれ込みます。逃げ始めは一緒に居た息子。
 地下に行く際に、噴煙で真っ暗になり、煙にまかれ、息子とはぐれてしまいます。トンネル状に下へと続く地下施設の中で、必死に探し、探し探し続けるうちに、群衆はどんどん下方に逃げて行き、私一人きりになります。
 そこで目を覚まします。ぜいぜいとしながら、隣に眠る息子を見てホッと一安心してまた眠りました。
(ハンドルネーム 暁Akatsuki アートセラピーワークショップがライフワーク。アートセラピー絵本「海を飛ぶたね」出版)

 暁さんは、長い夢を語ってくださるお友達の一人です。が、夢の構造からいくと、おそらく、息子さんがぜいぜいとしている声を聞いて、息苦しそうだという発想から、煙に巻かれるというイメージが生みだした夢のストーリーではないかと思われます。
 基本的には、遊園地で楽しく遊んでいる夢ですが、そこに「ぜいぜい」という苦しい呼吸を聞いてしまったために、急遽、夢のストーリーが書き変わったという感じであります。
 たとえば、眠っている人の顔に懐中電灯で光を浴びせると、雷や稲妻の夢をみることがある、という報告もなされていたかと思います。これは、体の不調を告げる夢と同じように、他からの影響でみてしまっている映像なので、まったく問題はないと思われますよ。 (秋月さやか)



「2羽のハゲワシに邪魔される夢」
 どこか知らない山里に降り立ちました。天気が良くて、歩いていくと古い祠がありました。祠のなかに木箱があるのですが、ハゲワシが2羽、箱の周りを歩き回っていて近づくことができませんでした。目覚めてから、箱の中に私の成功が隠されていて、ハゲワシに邪魔されてつかめないのかと感じました。
(ハンドルネーム 真樹)

 なるほど。「箱の中に私の成功が隠されていて、ハゲワシに邪魔されてつかめないのかと感じました。」きっと、そのとおりなのでしょう。では、どうやったらその箱の中の成功をつかむことができるか、です。
 まず、その山里の古い祠はどこにあるのか。それを探す必要がありそうです。その手がかりはハゲワシです。ハゲワシは誰なのか、という問題です。ハゲワシのように貪欲で強く、眼光鋭く、警戒心が強く、なおかつ攻撃的な人物。思い当たる人物はいませんか? もしくは、人物ではなく、2つの大きな邪魔。人物もしくは問題を特定すれば、きっとその古い祠がどこにあるのかがわかってくるはずです。成功のありかが知らされているという意味では、この夢は吉夢になるかと思います。 (秋月さやか)



「水の中で、脳の働きが活発になる夢」
 義理の母が、自分が所属しているプールの体験教室の予約を取ってくれた。その教室は水の中では脳の活動が活発になるために、水に浸かった状態でクイズの様なものを出されて、それについて答えるというもの。そのやり取りを続けているうちに、曖昧な言語に明確な意味が宿る、ということを悟りの様に会得した、という夢です。ちなみに義理の母は実在しますが、以前にプールの体験教室を私から勧めたことはあるものの、実際には行ってません。
(ハンドルネーム ねこまんま)

 水は意識であり、イメージそのものです。さまざまなイメージは深いレベルで繋がっているとされます。それが集合無意識です。それは海の水のような大きな一つの意識となる…。というようなたとえ話で捉えられるものです。
 プールというのは、イメージを共有するグループ、もしくはセミナーを意味しているのではないかと思われます。まさに、その雰囲気の中に浸ることで、何かを会得する場と考えられるのではないでしょうか。
 夢の中で、何かを悟る(理解する)という夢をみることがありますが、夢から覚めてみると、夢の中で理解したはずのことを忘れてしまうことが多いのです。しかしそのような状態になっても、あまり心配はいりません。言語化できない、というだけのことです。人が物を考える時には、文字や数字など、いわゆる左脳で捉える知識を頭の中に思い描いて考えてしまうものです。しかし、文字や記号で説明できることばかりではありません。ですから、目覚めて忘れてしまったのではなく、説明できなくなってしまっただけのことです。意識の中で既知のこととして、会得されている状態に変わりはありません。
 おそらく、セミナーやグループセラピーなどに参加されることを意味しているのではないかと思えます。 (秋月さやか)



「娘が天王星や海王星を捕まえようとしている夢」
 17才になる娘と宇宙空間にいて、天王星や海王星がやって来て。娘が捕まえようとしている。私は天王星の輪を見ている。また天王星や海王星の衛星を眺めている
(ハンドルネーム Rui)

 もしも占星術の心得のある方でしたら、天王星、海王星の意味はご存知かとは思いますが、天王星は変革。個人の運命においては価値観が大きく変わることですし、社会的には世の中を新たにするような新たな発明などです。海王星は、宗教など目に見えない世界、芸術、スピリッチュアリティなど。いずれにしろ、どちらもトランスサタニアンですから、個人の運命というよりも、世の中の動きを意味していると思われます。
 娘さんを通じて、世の中の新たな流れを知ることになるというような意味に解釈できるのではないでしょうか。そして、きっと考え方も生き方も、世の中の影響を受けて大きく変わっていく年になるでしょう。 (秋月さやか)



「サードアイの夢」
 10年程前に一度だけ半覚醒状態(起きがけだったと思います)でみた「これはサードアイで見えてるの?」と思ったのと同じ感覚(その時は、草原の中にピクニックに来ているような白いテーブルがくっきりとみえていました)なのでビックリしたのですが、今回はベッドに横たわる女性と生まれたばかりの赤ちゃんが、丸の中にはっきりと見えていました。「サードアイが開いた!?のならもう少しの間見させて!これは何?誰?」と一生懸命望遠鏡のような丸いところから見える映像を見ていました。まるはす〜っと消えてゆきそれと同時に起きました。サードアイ?ととても印象に残ったので、ずっと不思議に覚えています。
(ハンドルネーム あんず)

 サードアイ、第3の眼。眉間にあるとされる眼で、これを心眼と呼ぶこともあるようです。もしくは第6のチャクラ、アージュニャ・チャクラ。これについては、まず私自身の体験をお話しましょう。かなり前、「額のチャクラが半開き」と言われたことがあります。額のチャクラとは、アージュニャ・チャクラ、すなわちサードアイのことです。
 その時にはさして気にしてもいなかったのですが、その後、ある夢をみました。それは縦に長い楕円形の入り口の洞窟(通路)から、外(もしくは通路の先)を見ているという映像です。後にその話を他のスピ系の方にしたら、それはアージュニャ・チャクラ(サードアイ)が開いてみえる世界ではないかというのです。真偽のほどはわかりませんが、完全に開けば円になると言います。半開きだから楕円なのだ、と。この私の体験が正しいとしたら、あんずさんが夢の中で体験した、丸の中に映像がみえる状態は、たしかにアージュニャ・チャクラ(サードアイ)が完全に開いて円になったということのようです。
 超能力系のトレーニング、覚醒のトレーニング、さまざまなスピ系のトレーニングがあります。自身でもやってみたことはありますが、私はそれらの修業に成功した人ではありません。つまり、日常的にオーラが見えるわけでもなく、心眼で世界を眺められる人ではありません。ですが、夢の中で半開きの映像をみたということは、それらの能力は、夢の中で発揮されることもあるのではないか、と思います。というより、日常ではなく、むしろ夢の中(つまりは半覚醒)のほうが発揮されやすいでしょう。
 そして丸の中にみえた映像が、ベッドに横たわる女性と産まれたばかりの赤ちゃん。それは新たな生命力、物事の始まりを告げるのかも知れません。あるいは、何かもっと他の事なのか、それについては私はわかりませんが、しかし、そのどちらであるとしても、たいへんに喜ばしい映像でしょう。 (秋月さやか)



「火を凍らせる夢」
 ある日の夜に、古代ヨーロッパの城の前にたっていました。するといきなり地面が燃えて、低い火が至る所で燃えていました。そして、私は火を消そうとして、氷の魔法で消そうと思い、火を凍らせましたが火は消えず、火の形そのまま凍っていました。すると氷が弾けて、火がまた同じ高さでまた燃え始めました。この夢はいかがでしょうか。
(ハンドルネーム アンク)

 ファンタジックな夢ですね。魔術は不可能を可能にする術です。火を凍らせて消そうとする。しかし、いったんは凍っても、氷が弾けて、また燃え始める。火は情熱です。あるいは何らかの意思。それを消そうとしても難しい、ということではないでしょうか。諦めようとしている恋心とか。チャレンジ意欲とか。たぶん、燃えている火は、そういうものではないかしら、と思えます。 (秋月さやか)



「夢の中で占いをしてもらう夢」
 4年前に住んでいたニューヨークで、雑誌の占いモニター応募で、友達や妹と一緒に新年の星占い特集の取材を受ける。わたしの占いは今年は良い年になるとの事、自分のやりたいことをやれるみたいなないようでした。
(ハンドルネーム かずえ)

 新年ですから、夢の中でおみくじをひく、というパターンの夢をみる方も多いようです。巷の占いの本をみますと、「夢の中で大吉をひいたら願いが叶う」というような解説をみかけます。江戸時代ぐらいにもそういう解釈がなされていることがあったようです。しかしその逆もあり、「夢の中で大吉をひいたら不運、大凶をひいたら幸運」という、逆夢の解釈も存在します。さて、いったいどれが本当なのか。
 幾つか実例をみているうちに、私は、これは「願望のあらわれでしかない」と思うようになりました。つまり、夢をみている人の願望があらわれただけですから、実際の幸運とか不運を告げるものではないようです。
 と、かずえさんにとっては、ちょっとがっかりな解釈になってしまったようで申し訳ありませんが、もしかしたら、4年前に住んでいらしたニューヨークへ戻りたい、(その頃が良い時期だった)というような気持ちが夢にあらわれているのではないかしら、と思えましたが、いかがでしょうか。 (秋月さやか)



「叔母がみせてくれた留学の夢」
 あたしが部屋を片付けていて、くたびれて洗濯物の山に頭を載せて休んでいると、叔母はやってきて、あたしの額に掌を置き、「留学したいと言っていたでしょう?おばちゃんが、それを見せてあげる」と言った。
 留学したいだなんてことをこの人に言ったかどうか覚えていなかったが、したいと思ったことはあったので、「そう」といって、目を閉じた。見せてあげる、というのは、あたしの頭の中でそれが起きる、という意味だと思ったので、ただ素直にじっとしていた。こういう時に、何も疑わないようにする用意はできていた。
 叔母の手があたると、ねむりと覚醒の間に落ちるような、独特の感覚があり、すぐ目の前にビジョンがひらけてきた。 でもここは外国だろうか?よくわからない。 海辺の町であり、船があった。船で中洲のほうに行くことにする。行く途中で会う人たちは白人ばかりだったが、どこの国かわからない。そして中洲に渡るとそこには日本人がおり、ラジオ放送をしていた。この珍しい中洲を中継する、と言っていた。 中州から対岸を改めてみると、とてもモダンな、見覚えのないランドアートなどが見えるが、これは日本だろうな、とあたしは思った。いつの時代の日本だろうか?未来だろうか?こんなところに来たことはないが、でもこれは日本だ、と思ったのだった。
 もっと歩き回ってみることにした。留学なのだから、きっとどこか学校に行くのだろうと思う。学校学校と念じながら歩くと風景が変わり、街中になる。そんなに大きな街ではない。少しさびしい坂道にさしかかる。どうやら登りきるとそこが学校なのだ。
 学校の中に入ると美術大学のようだった。あたしはやっぱり美術大学にいくのかー、と納得もするが、少しがっかりもする。 教室に見覚えはないのだが、見学していくうちに、あたしは思う。「これは母校だ」と。あたしは母校に来ているだけだ。田舎にあるはずの母校がこんな街中に窮屈に立っているのも変な話だが、施設は変わっても、中身が母校なのだ。
 母校だからといって、もう学ぶものがないなどとは思わないが、何だかあたしはもっと異質なものが欲しいのだ、という気がしてくる。 見覚えのないものをかたっぱしから見て歩く。大きな装飾建築があり、とても美しい。構造体の中に入り込めるようにできていたので、柱の中空をたどってのぼってゆき、上の透かし彫りの穴から校内をあらためてながめた。 やっぱりここは、見覚えが全然ないけど、知っている場所だ、と思った。
 その装飾建築の付近には学生は見当たらず、下から職員とおぼしき女性があたしに声をかけた。 この建物について、何か質問されたので、自分の考えを述べた。 職員は「なるほどそうですよね。授業が楽しみですね」と言った。
 あたしはそれがどう言う意味だかわからなかった。この建物についての授業が予定されているのだろうか?それとも・・・・?  建物を出る時に、あたしはその職員の背中に訊いてみることにした。夢の中なのだから、へんな質問でもいいだろう。 「あの、あたしはここで授業をすることになっているんでしょうか?」 でも職員は振り向かず、答えなかった。
 叔母の手の感触が背中にあり、あたしは目をさました。 「おばちゃん、これが留学なんだろうか?外国のようには思えなかった。あたしの頭が固くて知っている範囲のものしか見えてこないだけなんだろうか?」ときいてみたいが、何となくこわいのだった。
(ハンドルネーム SYNDI あかずきんをテーマにした作品を描くイラストレーター)

 あえて全文掲載しました。
 長い夢をみる人、短い夢しかみない人、いろいろいます。「どうしたら長い夢をみることができるようになるでしょうか?」という質問をされたことがあるのですが、実は、夢に長いも短いもありません。夢をみている時間は一瞬だと考えられているのです。
 たぶん、長い夢をみているのではなく、夢についてさまざまなことを思い出す人の夢が長くなるのです。というわけで、「夢をみる能力は、思いだす能力」であると言えます。
 
 仮に(実際にはそういうことは無理ですが)この夢と同じ夢を、短い夢しかみたことがない人がみたとしましょう。するとその人の夢はきっと、こんな感じです。「留学したいという願いを叔母が叶えてくれたけれど、行き先は外国ではなく、母校だった」というように夢を説明するのではないでしょうか。
 「母校で誰かに会った?」と聞かれてしばらく考え、「職員とおぼしき女性に声をかけられて…なるほどそうですよね、授業が楽しみです、と言われた。」というようなことを、思い出せれば語るでしょうし、思い出せなければ「誰か女性に会ったような気がするけれど」「知っている人?」「知らない人だと思う」というような内容になるでしょう。
 つまり、長い夢をみる人と短い夢をみる人の違いのひとつは、そんな感じです。
 
 「母校だからといって、もう学ぶものがないなどとは思わないが、何だかあたしはもっと異質なものが欲しいのだ、という気がしてくる。 」という部分が、かなり重要ではないかしらと思えます。
 なお、夢の中で夢をみるというのは、サードアイのところで書きましたように、半覚醒に近い状態と考えてよいでしょう。はっきりとした明晰夢ではないのですが、しかし明晰夢にかなり近いものです、だから、「学校学校と念じながら歩くと風景が変わり、街中になる。」と、夢の中の風景が自身の意思で変わるのです。
 今現在、行くことができるのは母校であるということを夢は告げていると思われますので、とにかく、母校を訪ねてみてはいかがかと思います。 (秋月さやか)
「現実世界から精神世界への移行」
 実際には存在しない両親の家を訪ねていた。隣には大型量販店が多数あり住んでいる両親の生活にとても便利。
 裏口を出ると大きな洞窟の入り口を利用した水場小屋があり綺麗に改修された風呂トイレがあった。叔母に連れられていくと日の当たる清潔な漬物部屋があった。叔母は瓶の蓋を開けて「臭くて汚いから捨てろ」と言うが、私は臭わないし放っておいてくれと言い返す。元の家へ入ろうとするも何故か頭が壁に引っ掛かり入れない。
 突然壁が崩れ落ちると衝撃で小屋との間の地面に大きな穴があく。中には非常に美しい桃色と白と金色の王女の宮殿のような部屋があり立派な椅子が一脚こちらを向いて置かれていた。それを見た瞬間以前に違う所からこの部屋を見つけたことを思い出した。そこは長年封鎖されていた誰にも知られていない美しい沢山の部屋のひとつだった。
 元の玄関の外へ出ると深い谷間に囲まれた龍穴のような場所であることに気づく。玄関に向かって両側に赤花の列が植えられていた。その花や空の色周りの色を見て、ああ、ここはこの世ならざる所の入り口なのだと思った途端目が覚めた。1月1日の夢。
(ハンドルネーム 火水ハヌル 霊能者、スピリチュアルカウンセラーとして、日本、台湾で活躍中)

 ハヌルさん、夢をありがとうございます。
 さて、夢の中で場面が変わることはよくあり、私は場面が変わった場合には異なる夢と考えたほうがよい、と説明してきました。が、この夢に限って言えば、途中で場面は異なりますが、一つの夢です。
 
 まず、この夢の最初の場面は、実際には実在しない両親の家です。大型量販店が多数あり便利な場所です。これをどのように解釈するかですが、次の場面との対比で考えた場合、まずこれは現実社会です。そもそも、両親とはこの世に生まれる肉体を与えてくれた人たちです。なお、夢に登場する親戚(叔母や叔父など)は、父母と異なる価値観を持った人として登場します。
 
 次に裏口の大きな洞窟を利用した水場小屋はといえば、それは現実世界から異次元世界への入り口です。洞窟の入口には、すべてそのような意味があります。
 
 漬け物は、発酵作用を利用した保存食品ですが、発酵と腐敗は紙一重です。漬け物に限らず、発酵作用を利用して作られるものはたくさんあり、そのひとつは酒です。酵母菌の存在など、昔は知られてはいませんでしたから、何か不思議な力が働いて発酵食品になるのだと考えられていました。家付き酵母といって、建物についている酵母菌の存在も重要なものでした。
 しかし、民俗に固有の発酵食品は、時には、他の民族にとっては苦手な物となります。たとえば沢庵。日本食に馴染んだ人にとっては普通に食べることができますが、慣れていない人にとっては、あれは臭い食べ物だそうです。ですから夢に登場した叔母様が「臭くて汚いから捨てろ」と言うのでしょうし、ハヌルさんは「臭わないし放っておいてくれ」と言い返すのでしょう。漬け物一つとっても、人によって解釈は異なるということです。
 
 壁が崩れ落ちてあらわれた部屋は異次元世界、シャンバラのような精神世界です。その世界は、現実の血縁や利害とは切り離された世界です。私自身、とあるマインドセミナーの瞑想でよくやっていたプログラムに、自分の部屋に戻る(人によっては訪ねる)というのがありました。現実の世界の居場所とは別な世界を、自身の内面に描くというものです。自身で描くのか、それともその場所を訪ねるのか、それは人それぞれでしょう。しかしいずれであっても、その場所が心の中にあるということは重要なことです。
 古来、「この世ならざる所」とは、死者の世界であり神々の世界でもあり、その2つの区別は明確ではありませんが、共通していえることは、それは魂の世界であるということです。
 夢の中で、秘密の部屋を見つけたことにより、「元の玄関の外へ出ると深い谷間に囲まれた龍穴のような場所であることに気づく」ことになります。現実世界さえもが、今までとは違って眺められる年になるでしょう。そして、その世界との行き来も容易になるでしょう。今後の精神的な世界の発展を暗示する吉夢と思われます。 (秋月さやか)



「亡くなった母があらわれる初夢」
 白い晒しで巻いた豊かな胸 白い腰巻を着け 半裸の母が地下鉄のエレベーターの入り口に立っていたのが初夢。
(ハンドルネーム さとこママ 新宿ゴールデン街 エスパ経営者)

 まず、さとこママの母上は故人です。故人が夢に登場する時、たいていといっていいほど、その登場する場面は、夜だったり、地下だったりするものです。不思議なことですが、これまで私が聞いたほとんどの夢がそうなのです。
 
 さて、亡くなった人が登場する初夢の話は多いです。かつて、正月というのは祖霊が家に帰ってくる日でした。だから、大晦日もしくは正月には墓参りをするという風習がありました。(注・祖霊が家に帰る日は、年に2回あり、それは盆と正月です。)
 歳神とは年のはじめに家を訪れる神で、正月とは歳神を迎える行事ですが、その歳神とはそもそも、祖霊を意味していた考えてよいでしょう。
 ですから、初夢に亡くなった身内があらわれるという話は珍しくはありません。そして神仏が登場する夢と、亡くなった人が登場する夢は、ほとんど同じような意味を持ちます。つまり、現実ではない世界からの来訪者という意味において、です。
 豊かな胸、半裸で白い腰巻を付けた母の姿とは、たとえて言えば吉祥天のようなものなのではないでしょうか。豊かな胸の女神は、いかなる文化においても、吉兆で、恵みをもたらします。
 
 さらに、亡くなった人が登場する夢は、その表情に手がかりがあります。つまり、夢の中で故人がほほ笑んでいたら、それはよい運勢を告げ、険しい顔をしていたら、試練を警告しているというものです。夢の中での母上の表情を思い出してみてください。 (秋月さやか)



「南極でペンギンとたわむれる夢」
 久々にエアコンのスイッチを入れると夏の名残がそのまま残っていて暖房ではなく冷房だったりします。昨日またしても、それをやってしまいまして極寒の一夜を過ごしました。毎年学習の力のない私です。おかげで今年の初夢は極寒の南極で、皇帝ペンギンと戯れる夢でした。楽しかったけど寒かったなぁ…。
 おまけに、いつも暖房器具とともに部屋の対流を良くするために扇風機をつける習慣がありまして、冷房の効いた極寒の部屋の中で扇風機をつけてブルブル震えながら眠るワタクシ…ハックッション!
(ハンドルネーム ぷにぱぱ 音響家、サウンドデザイナー、クロムモリブデン所属)

 通常は、夢の中の環境は大事です。初夢でいえば、それは今年1年間の環境をあらわしていると考えられるからです。
 ちなみに私は、忘れもしない不況の年の初夢で、雪の中を歩いておりました。(たぶん、八ヶ岳の近隣の別荘地)の中をスキーウェアを着て歩いている夢で、寒さは感じないのですが、あたり一面雪景色。目が覚めから「これは売り上げがあがらない年になりそうだ」と覚悟したことを覚えてます。
 
 ですが、古代ギリシャのヒッポクラテスも、アルテミドロスも、そしてイスラムのイブン・シリンも、夢は体の状態に影響されるとしています。つまり、寒い部屋で眠ったから、南極にいる夢をみたということになります。酔っぱらって炬燵で眠り、熱帯のジャングルにいる初夢を、私はこれまでに友人たち複数人から聞いたことがあるのです。ただし。冷房→南極は、ぷにぱぱさんだけですが。というわけで、冷房をつけっぱなしで南極に居る夢をみたとしても、それは経済状態がお寒い予知夢にはならないので、あまり気にしなくてもよく、南極に居ることは忘れましょう。
 
 さて、夢の中での動物は人間の化身です。皇帝ペンギンは何頭登場しましたか? 楽しく戯れる夢ですから、きっと、人間関係は好調です。
 
 しかし、雪の中を歩く夢のすべてが凶夢というわけでもありません。イブン・シリンはその著書の中で、「暑い国で氷や雪の夢をみたら不作の予兆であるが、寒い土地の人間が同様の夢をみたとすれば、それは豊作と安寧である。」と記しているのです。日本において、農業従事者が雪の中を歩いている夢をみたとしたら、それはむしろ吉夢となります。冬の雪は春の雪解け水となり、豊作をもたらすからです。 (秋月さやか)



「自分の名刺が見つからない夢」
 カバンの修理屋さんで出来上がり待ちの間、他のお客様と話が弾み、その方に名刺を渡そうとした時です。名刺入れにたくさん名刺があるのに、探しても探しても以前名刺交換した方の名刺ばかりで自分の名刺が見つかりません。激しく狼狽しているところで目が覚めました。専門職として活動しておりますが、今後のことを暗示しているようで気になりました。
(ハンドルネーム ドフラミンゴ)

 ドフラミンゴさん、いらっしゃいませ。
 カバンは仕事です。カバンを修理しているということは、仕事の体制を見直したり、何らかの変更をしている状態かと思います。夢の中で、修理されたカバンを受け取ったでしょうか。もし受け取っていないなら、仕事の体制変更もまだ完了していないのではないでしょうか。
 お客様に名刺を渡そうとして自分の名刺がない、という夢は、たしかによい夢とはいえないでしょう。しかしながら、完全に凶夢でもないと私には思えます。
 
 夢をもう一度、よく考えてみましょう。以前名刺交換した方の名刺ばかりで、自分の名刺が見つからない。もしも名刺を社会的な看板と考えるとするならですが、社会的な看板として、お客様に渡せるものがない状態とは考えられませんか? ドフラミンゴさんは、今のお仕事をはじめてからまだそんなにたっていなかったと思います。実績を示せと言われれば、戸惑うこともあるでしょう。実際に、これまでに仕事でそのような場面があり、それが夢にあらわれたのではないかと思えます。その場合、不安な気持ちが夢にあらわれただけで、私はこれを「確認夢」と呼んでいます。
 
 また、このようにも考えられます。以前名刺交換した方の名刺ばかりで、自分の名刺が見つからない。以前名刺交換した方とは、すでに顧客でしょうか。もしそうではないとするなら、名刺交換した方にとっては、ドフラミンゴさんはまだ印象に残っていない存在かも知れません。となると、新たな名刺を作り、改めて御挨拶に伺うことを夢は教えているのかも知れません。
 
 もしくは以下のようにも考えられるでしょう。すでに、名刺交換した方の名刺がたくさんあり、新たなお客様のための名刺はないという状態。新規の顧客を開拓せずともよい、ということを意味しているのかも知れません。
 
 上の3つの中では、どれが近いと思われるでしょうか? 夢にはさまざまな解釈があります。ですから、この3つの解釈以外にも、もっといろいろな解釈もできるのかも知れません。
 重要な夢は、形を変えてまたみるものです。もしも14日までに、また夢をご覧になりましたら、教えてください。FBのメッセージ機能も使えますので、お待ちしております。  (秋月さやか)



「亡くなったおじいちゃんが喧嘩する夢」
 おばあちゃん、亡くなったおじいちゃんが喧嘩する夢でした。私はおばあちゃん家に泊まりに行っていたのですが、おじいちゃんおばあちゃんが喧嘩しておじいちゃんが帰ってきませんでした。
 それをお父さんとお母さんに言うと、お父さんすごい車飛ばして走ってきたのですが、私はその時、小学校の同級生や長い間会ってない友人達と一緒にバイクで走っていました。そこで目が覚めたのですが、おじいちゃんが亡くなったのは私が小学生の時で私はおじいちゃん子でした。おじいちゃんが出てきたのは久々なんですが何か伝えたい事があったのでしょうか?私は現在バツイチ子持ち、結婚を前提にお付き合いしてる方がいます。
(ハンドルネーム 愛まま)

 年のはじめにみる夢に登場する故人は、神仏と同じです。その時には、故人の表情に注意します。つまり、夢の中で故人がほほ笑んでいたら、それはよい運勢を告げ、険しい顔をしていたら、試練を警告しているというものです。
 おじいちゃんとおばあちゃんの喧嘩の原因は何でしょう?できる限り、夢を思い出してみてください。
 結婚を前提にお付き合いしている方がいるとのことですが、両親や家族への紹介は済んでいますか? 結婚についてはいろいろな考え方があるでしょうが、恋愛のような個人的な問題ではなく、身内や家族にも関係のある問題です。そのあたりを考えてみてはいかがでしょう。
 夢の中で、おばあちゃんとおじいちゃんの喧嘩を聞いて、「お父さんすごい車飛ばして走ってきたのですが、私はその時、小学校の同級生や長い間会ってない友人達と一緒にバイクで走っていました。」というあたりからすると、恋愛から結婚へと進んでいくためには、家族との関係性の見直しが必要なのではないかしら、と私には感じられました。 (秋月さやか)



「保育所の屋上で、雀に餌をやっているおじさん」
 夫婦で電車に乗り座っている。私の知人(子供の保育所時代の知り合い)が乗り込んできて座り、一緒に電車を降りた。彼女についていくとそこは保育所で、子供を迎えに来たよう。夫を残し一人で屋上に行くと、知らないおじさんが30羽ほどの雀に餌をやっていた。まだ翔べない嘴の黄色い雛もいて、雀が大好きな私は可愛いなぁとそれをみていた夢。私の知人とも15年以上現在も交流はなく、どうして今ごろ夢に出てきたのか不思議です。
(ハンドルネーム てる)

 電車は人生です。お子さんの保育所時代の知り合いは、実在している方でしょうけれど、この夢の中では、「知っている誰か」という存在として登場しているようです。たぶん、お子さんのこと、おそらく進学について考える必要があるのではないでしょうか。
 そう、保育所の屋上は、学校です。あるいは、塾かも知れません。雀は子供たちです。となると、雀に餌をやっているおじさんは先生ですね。一見すると学校もしくは塾の先生選びを意味している夢ではないかしらと私には思えましたが、年代を考えるとそういうわけでもないようです。子供さんの就職(社会的な巣立ち)が近づいているのでしょうか。一緒に電車を降りた駅の様子などを思い出して、手掛かりにしてください。 (秋月さやか)



「彼の元カノに関係を否定される夢」
 今お付き合いさせていただいてる彼の元カノが現れ私との関係を否定される夢を見ました…。
(ハンドルネーム なこ)

 ショックな初夢でしたね。でも、それは予知夢ではありませんし、元カノがあらわれることはないと思われます。
 では、元カノは何を意味しているのかということですが、それは彼の家族(姉妹、母親など)を意味している可能性が高いといえます。つまり、彼の家族に結婚を反対されることを告げる夢なのではないでしょうか。となると、彼との関係性は結婚を考えるところまではいくでしょう。
 しかし、反対されたから結婚できないというわけではありません。結婚します→ああそうなの。というような、一見物分かりのよい(なんでも子供の思い通りにさせてくれる)親ばかりではありません。むしろ、最初に反対するぐらいの親の方が、(その反対を説得することができれば)、その後は問題なくつきあっていけるものです。
 夢の中の元カノが「関係を否定」とは、具体的にどのような成り行きだったのでしょうか。「つきあってなんかいないでしょう」という全面否定なら、これはかなり手ごわい感じです。でも、「こんな人は嫌」と言われるなら、それはそんなに悪い夢でなく、たぶんそれほど反対もなく、結婚できると思いますよ。
 なぜ元カノが彼の母親かというと。彼が生まれて最初に出会った女性が母親だからです。もしくは、彼の姉妹を意味する場合もあります。 (秋月さやか)



「中学時代に気になった彼が登場する夢」
 私が住む町の、架空の駅ビルを散策していると、中学時代気になっていた人がいました。喋ったことはあまりなかったのですが、彼は私のことを覚えていました。二人で本屋を見てから駅ビルを出て町を歩きました。歩きながら昔話をし、彼の境遇を聞いていました 。
 話す内に私達は打ち解けましたが、私は昔の気持ちが甦り、想いを伝えようとしますが、結局理由を付けて何も言えませんでした。これまでも彼は何度も夢に出てきていますが、もう5年以上会っていません。彼の夢を見るのは未練なのでしょうか?
(ハンドルネーム ゆかな)

 まず、その夢は予知夢にはなりません。が、基本的にはよい夢です。
 中学時代、初恋と呼んでもいいような相手が夢に登場する。そのような夢をみる女性は、年代に関わらず多いのです。
 そして、そのような夢をみる時期には、ある特徴があります。それは、つきあっている相手がいないか、もしくはパートナーに満足していない時期で、なおかつ、次の相手と出会う可能性が高まっている時期です。つまり、夢に登場する初恋の人とは、異性運を告げていると思ってよいでしょう。これはどうやら、男性の夢でも同様のようです。
 夢に登場した彼はどんな感じでしたか? その彼の境遇が、次にゆかなさんが出会うことになる相手をあらわしている場合があります。
 ある一定の年齢を過ぎると(もしくは本人の恋愛願望があまりない場合には)、初恋の相手が必ずしも異性運を告げてるとは限らず、仕事など人生における重要な出会いを告げている場合もあります。 (秋月さやか)



「亡くなった飼い犬の気配の夢」
 1年前に亡くなった飼い犬が私の寝ている布団の上に乗っかって甘える感じで腹這いになったりして、そばにいつもいるよみたいな感じの夢をみました。
(ハンドルネーム mimi)

 亡くなった人が登場する初夢の話は多い、というお話はすでに書きましたが、かつて、正月というのは祖霊が家に帰ってくる日でしたから、初夢に亡くなった身内があらわれるという話は珍しくはありません。家族同様に暮らしていたペットなら、初夢に登場する可能性もあるでしょう。
 その場合、故人、神仏と同様に、表情や雰囲気に注目してください。甘えている、喜んでいる感じなら、それはよい運勢を告げています。しかし、なんとなく元気がないとか、寂しそうな時には、運勢があまりよくないという警告夢となります。
 また、初夢以外でも、登場することはあるのですが、その時にもやはり、表情や雰囲気に注目してください。 (秋月さやか)

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